クルテク1dayラボ9/23レポート

9月23日開催された1dayラボの様子です。1dayラボスタッフのレポートを店主がまとめました。お写真の掲載許可をいただきました。ありがとうございます。

テーマは「ゲームのひみつに迫る」

【スタート】

まずはおもちゃ遊びで緊張をほぐします。準備していたおもちゃは、コマ、ワーリースクイーズ、グラパッド、エイベルブロック、ホッパーズ、NANU?、お菓子の魔女、スピードカップス初めての場所で、初めてのお友達と、今日はどんなことするのかな?遊び方がすぐイメージできるもの、触ってみたくなるもの、1人でも面白いもの、ルールがわかりやすくてお友達とすぐに遊び始めることができるもの、途中からでも入りやすいものなどを意識しました。

初参加の一年生。ママと離れる時、少し涙が出そうになりましたが、ゲーム一緒に選ぼう!と誘うと、これやったことある!と、スピードカップスを手に取ってくれました。お友達と一緒に遊び始めると、すっかりにっこり。白熱した戦いを繰り広げていました!

みんな揃った所で、お顔合わせ。
「今日のテーマはゲームです。ゲーム好きな人?」と聞くと、全員の手が上がります。今日のラボの内容と流れを話した後、自己紹介では、名前と好きなゲームを教えてもらいました!
みんなが大好きな、ゲーム。そのゲームは、なんで面白いんだろうね?どんな工夫があるのかな?今日は、そんなゲームの秘密を、研究したいと思います!
研究して、気づいたこと、思いついたことをヒントに、カードを作って、最後にはできたカードを使って、みんなで遊んでみましょう!とお話をして、研究スタート。
何はともあれ遊んでみましょう!

レシピとナンジャモンジャを遊んでみます。ルールを既に知っている子が、知らない子に説明してくれます。スタッフは少し補足を。私、配るねー!テキパキ配ってくれる子もいます。元気いっぱいな子どもたち。ゲームは、大盛り上がり!

レシピは、手札のメニューを作るのに、必要な具材のカードを集めるゲームです。
他の人が出した捨て札に、自分の欲しいカードが出たら、レシピ!と言ってもらうことができます。探していたカードが出てくると、嬉しいですね。レシピ!という元気な声が飛び交っていました。

ナンジャモンジャは、不思議な風貌の妖精なんじゃもんじゃに、名前を考えてつけていくゲームです。活発な子も、控えめな子も、ユニークなキャラクターとみんなのネーミングセンスに、自然と笑顔が出てきます。
再度同じキャラクターが出てきた時に、つけた名前を先に言った人が、カードをもらえます。なんだったっけー?あ!あれだ!!と、思わず声が大きくなって、盛り上がります!勝っても負けても、なんだか楽しいのがゲーム。

元気に遊んだらお腹が減ったようです。(食べ物のゲームもしたしね)
スタッフは、この後すぐグループディスカッションに入ろうと考えていましたが、ランチを取ることにしました。

スタッフは、プログラムについてしっかり準備はしていますが、子どもたちの声を聞くこと、状況に合わせていくことも、このラボの取り組みの中では、大切にしたいことの一つです。

ご飯が終わった子から、何しようかな~と、自分のやりたい遊びを探します。お腹が満たされた子どもたちの意欲、集中力はすごい!あまり見かけない形の積み木。こんな風にしてみよう、こうしたらどうかな?やってみたい気持ちがわくわく。いつの間にか友達も加わって、どんどん広がるのが楽しい!

一緒にあやとりしよー!と教え合う場面も。遊びを通して仲が深まっていきます。私は、お絵描きがしたいなと、スタッフに声をかけてくれる子がいました。じゃあ、ナンジャモンジャ、考え始めてみる?と、紙と鉛筆を渡ししました。自分達で考えて、カード型にしてから書き始めていましたよ。それぞれが、自分で選んだ遊びにじっくりと取り組んでいました。とっても穏やかで和やかな時間が流れていました。

【研究】

ナンジャモンジャのデザインを考え始めている人もいたので、まずはナンジャモンジャから。ナンジャモンジャ、楽しかったね。どんなところが面白かった?と、投げかけます。「お顔!」「足が長い」「色がカラフル」「何かに見える!(〇〇みたい)」「いろんなポーズしてる」と、キャラクターのデザインに特徴を見つける子。「いろんな名前が出てくる」と、ネーミングすることに面白さを見つける子。「覚えるところが面白い」と、ゲームの仕組みに面白さを感じる子もいました。次々に気づいたことが出てきます。どれも、納得!これらをヒントに、色々なキャラクターが生まれそうです。

じゃあ、これからカードを作って、そのカードを合わせて最後にみんなで遊ぼう!何を何枚書く?5枚!10枚!7枚!1億枚!ほうほう、さっき遊んだのは、何枚だったんだろうね。数えてみます。
ナンジャモンジャは、「ミドリ」「シロ」ふたバージョンあって、どちらも12種類5枚ずつ合計60枚あります。子どもたちは、一枚ずつ数えてみようとしたり、同じ種類に分けて数え、それを足し算しようとしたり。掛け算のわかる子は、掛け算を使って確かめてみようとしていました。

1人で全部数えたい!と張り切る子もいる中、みんなで数えた方が早いよ!と声をかける子もいます。どんなふうに分けるか、話し合いながら協力して作業を進める姿もありました。カードを調べた結果を元に、さらに考えを深めます。同じカードばっかり出てきたら~?つまらない。違うカードばっかり出てきても?ゲームにならない。1人で同じキャラクターをたくさん書くのは、ちょっと大変かも。色々なことに、気づいていきます。

一つのグループでは、実際に、さっき数えたカードをメンバーに割り振ってみて、これじゃあ描く量が多すぎるかも。3種類くらいは新しいキャラクターを考えたいななどと意見を出し合って、何種類、何枚描くかを決めていました。話し合いは、うまくいったり、いかなかったり。意見が衝突することもあります。みんなで気持ちよく、楽しく過ごすためには、どうしたらいいかも、一緒に考えながら進めていきたいと思っています。

いよいよデザイン作成。スラスラとカラフルなキャラクターを思いついていく子、じっくりとデザインを練る子。それぞれです。さっきみんなで話したことも、ヒントだよーと声がけ。これは、〇〇ていう名前なの!と、お話ししながら書き進める子もいます。そうそう、いろんなお名前がつくと、面白いゲームになるよね!と、全体に声をかけます。

なかなか一筆目が進まない人や、同じ絵を何枚も描くのは難しい!という声も上がったところに、先回のラボで使った、ステンシルや、抜き型もお知らせしました。書き上がったカードは、ゲームで使いやすいように、ラミ
ネート加工しました。みんな、この機械は何?と興味津々!やってみたい!と長蛇の列でした。やってみると、出てきたカードの熱さにびっくりしたり、機械にするーっと入っていく様子を面白がったり、仕上がりに満足そうな子どもたち!完成までのスピードはそれぞれ違いますが、自分のペースでじっくり取り組んでもらいたい1dayラボ。一つのキャラクターを、何枚もそっくりに書きたいんだ!と、粘り強く書き込む子に、スタッフも寄り添います。

早く書き終え、次に行きたい人もいます。ゆるやかに、もう一つのゲーム、レシピの作業へ。先ほどと同じように、カードを全部出して、何が何枚あるのか確認していく子どもたち。たくさんの具材カードがあり、同じ種類のカードの枚数も、バラバラな、レシピ。数えているうちに、んーー?わかんなくなってきた!メモを取るといいかも!と、走ってメモ用紙を取りに行く子どもたちが、とても生き生き楽しそうで、微笑ましかったです。

本来でしたら、たまごやご飯など、複数のメニューに共通する食材と、そのメニューに特徴的なオンリーワン食材(相手がなんのメニューカードを持っているか予測する切り札)のバランスや、それがあることで生まれるゲームの面白さ。そしてそれを、どうやって自分達のカードに落とし込むかという部分もやりたかったのですが、時間がなくてできませんでした。販売しているレシピのゲームは、和食や、世界の料理や、沖縄料理、クリスマス料理など、テーマが決まっているものもあります。そこを深掘りするのも、文化を知るきっかけになったり、学びが広がりそう~と、またいつかやりたいなと思います。

今回は、それぞれが好きなメニューのカードと、それを作るために必要な具材カード6枚を作ることにしました。みんなが大好きなハンバーグなどのメニューに決めて、お友だちと何がはいってるっけ?と相談する子。
おうちのオリジナル料理にするといって、ご家族が作ってくれるその料理の材料を思い出しながら作る子。(おいしそう!!私も作ってみようと思いました!)ヒントになればと、食材や料理の本も少し置いていました。
お月見のシーズンのお料理、きぬかずきを美味しそうだから作ってみたい!と、チャレンジする子もいました。
材料を6種類にするのって、案外難しいのです。その料理らしさが伝わるような、具材のチョイスを考えながら、進めていきました。

今回使用したカードは、販売しているゲームに混ぜて遊べるようになっていますので、参加された方で、おうちにレシピがある人は、混ぜて遊んでみてくださいね!

最後に、さっき作ったみんなのナンジャモンジャカードを全部合わせて、遊んでみました!よく考えたかいあって、カードのボリュームもちょうど良かったようです。子どもたちも、いろんなナンジャモンジャが出てきて、面白かった!と自分達で作ったカードゲームで楽しく遊ぶことができました。

感想の中には、大きな子に、カタカナを教えもらって嬉しかったといってくれるお子さんもいて、異年齢で遊び、学び合う姿を嬉しく感じました。学校とはまた少し違うこの場所で、出会い、遊び、学び、色々なことを経験して、「あー、楽しかった!」と思ってもらえたら嬉しいです。