ひつじ飼いは、弱いひつじをいつも守り、またひつじが食べるもの、飲むものに困らないように、水の湧き出る場所やみどりの牧場を探して連れて行きます。ひつじを襲う敵はいろいろいるので、犬も一緒です。ひつじ飼いの杖は、敵を追い払ったり群れから外れるひつじを戻してあげるためのものです。これは、旧約聖書の詩篇23篇にある、ひつじ飼いの詩のお話しです。
ドイツの中でも、エルツ地方のものづくりをする職人たちは、教会を中心としたキリスト教信仰を生活の軸にしているので、それにまつわる教会やひつじ飼いのおもちゃがたくさんつくられます。すっかり安心してのびのびと過ごすひつじは、つくる人達の願いでもあるのでしょう。
もちろん、精巧さや、かわいらしさ、威厳といったものも、受け継がれる高い技術によって素晴らしく仕上がっています。