Youtube・遊ぶネフシリーズ

相沢康夫さんは、おもちゃ屋になりたての頃は近寄るのも緊張する雲の上の方。

新潟に来ていただくようになってからは、お会いするとおもちゃ屋としてのあり方を整えられる、頼れる師匠としてお付き合いさせていただいています。そんな相沢さんと最近の頻出ワードは『おもしろ主義』。『おもしろ主義』は、雑に言えば「おもしろければいいのよ」と言うこと。丁寧に言うと「どんなに良いと言われているものでもおもしろさがないとつまらないよね」と言うことです。

NHKの番組「世界は欲しいモノにあふれてる」で、スイスやドイツのおもちゃと、おもちゃの作り手さんが紹介されました。興奮と感動であっという間の45分でした。店においているもの、お会いした方、訪れた場所で溢れた嬉しい番組でした。

ただ、おもしろ主義観点からすると、やや『トイオブジェ』というワードにスポットが当たりすぎてしまったような印象。ネフの積木は、それはもう美しくて、飾っておきたいデザインですが、もちろんのこと、遊ぶととてもおもしろいのです。そのおもしろさを紹介する時間が、ちょっと足りなかったかも。

そこで、Youtuber相沢さんが、ネフの積木のおもしろさを【遊ぶネフシリーズ】とシリーズ化して配信を始められました。第1回目は、やはりこの積木でしょう、ネフスピールリグノ

番組の中では、相沢さんの息子さんたちが遊んだエピソードが盛り込まれています。

自分の子どももこのような発想で遊び込んでくれたら良いのに、と思われる方もあるのではと思います。相沢家のエピソードは、特別なものなのでしょうか。

ある意味特別ですが、それは、ネフスピールやリグノを与えた相沢さんの遊び心、おもしろ主義が子どもさんたちの遊びを促したという点で、だと思います。遊び方を教えてあげるとか、一緒に遊ぶことより、そのおもちゃでどうおもしろく遊びたいかと考える大人が側にいることが、子どもの遊ぶ力を引き出すひとつのきっかけになるのではないだろうかと思いました。

相沢康夫積木ショーをご覧くださった方はご存知だと思いますが、単に難しいパターンを積んでいるだけではなく、ショーの中で「遊んで」いらっしゃるのですよね。積木ショーを再現される方と相沢さんのショーの違いはそこかなと感じています。

このシリーズ、続きが楽しみです。