「本人の生きる世界を覗いているかのような感覚」で、発達障がい・グレーゾーンについて学べる本
発達障がいの人が経験している日常をだれもが身近に感じれるよう、「本人の目線」で表現。起こる問題と対処の仕方、世間を渡っていくためのガイドマップを提示し、世界を旅するような感覚で理解を深めていきます。
これまで刊行されてきた発達障がいに関する本は、専門家目線で説明されたものが多く、肝心の「ご本人」の視点から、その気持ちや困りごとがまとめられた情報は多くはありませんでした。
そこで本書は、発達障がいの人が経験している日常を「本人の目線」にこだわって表現。
なぜそうなってしまうのか、理由も解説。
グレーゾーンの世界を、まるで旅をするように楽しみながら学べるように仕上げました。
全部で10の旅のストーリーで構成しています。
旅のストーリー(1)エンジン吹かしっぱなしの過酷なレース
オイルサーキットグランプリ
旅のストーリー(2)オールマイティに注意を向けるのはムリ
好きなことだけカーニバル
旅のストーリー(3)時間感覚がわからない
時間のない公園
旅のストーリー(4)感覚情報がうまく処理されない
交通渋滞パニックの街
旅のストーリー(5)感覚過敏、鈍麻、不安
切り裂きジャックの潜む街角
旅のストーリー(6)怒りのマグマが爆発して溶岩が吹き出す活火山
やっちまった火山
旅のストーリー(7)空気は読むものじゃなくて吸うものだ!
ココロ研究所
旅のストーリー(8)私の不安は誰にもわからない
コダアリ地獄
旅のストーリー(9)プライド山脈と劣等感が同居する砂漠
ネガティブ砂漠
旅のストーリー(10)異性とつき合うのは大変だ
コンカツクライミング
「旅のガイド」では、対処の仕方、世間を渡っていくためのガイドマップを提示します。
巻頭には「特性 逆引き目次」。機能障がいの解説ページにとんでそこから読み進めることもできます。
発達障がい・グレーゾーンにいる「旅人」と、その周りの方が、少しでも楽に、生きやすい日々を送ることができますように。