埼玉・こどものもりこども園さん見学

埼玉県にある「こどものもりこども園」さんを見学させていただきました。このご縁は、昨年福島県のまゆみ学園さんを見学させていただきた時に、理事長の古渡先生から、ぜひこどものもりさんへも行ってらっしゃい、と繋いでいただいたものです。

古渡先生、そしてこどものもり理事長の若盛先生からは、なんだか方向の定まらない、自分のグダグダしかけた気持ちに方向付けと、煽り(?)をいただきました。こどもたちの幸せな未来を本気で考え、行動してくださっている先生方に出会えたことは自分の大きな財産になりました。

こどものもりこども園さん見学記①

大都会から、乗り換え、乗り換えるたびにだんだん人は減っていき、まあ新潟くらいになって来たかなという頃に到着しました。ウェルカムボードで出迎えていただきました。歓迎していただけることの嬉しさ。

見学を終えて、迷宮で魔法にかかったような感覚です。

園舎のあちこちに素敵な装飾と自然物、日々の保育の様子、保護者の方へのインフォメーション、保育者、こども達へ、見て自分の次の行動がわかるための仕組み、アナウンスなど、見るところがたくさん過ぎて前に進めません。

私が良い保育が行われていると感じるときに共通する、音、明るさがそこにあり、落ち着くのに気持ちは高揚しているという、変な感じ。

園児さんの育ち、保育者の皆さんが動かれるご様子は、もう素晴らしいの一言です。正直、「こんなこと、可能なんだ」と驚きしかありませんでした。

こどものせいではない、時代のせいではない、環境のせいではない。志持って根気よく臨めば、この世の中でもまだ希望は残っていると思わされた、励まされる時間でした。

理事長先生、園長先生、副園長先生からたくさんお話しを伺いました。こちらが何を話しても、前のめりで肯定して、よく聞いてくださって、そしてまたお考えをお話しくださる。深い対話にのめり込んでいるうちに、9時過ぎから受け入れていただいた見学がもう16時を過ぎていたという、どれだけ長居させていただいたんだと。(でも足りてない…)

ぜひ、実際に足を運んでご覧いただき、お話をお聞きしていただきたいです。園のホームページから見学をお申し込みいただけます。

行動がご縁を繋げ、またこの度出会えました。動くと、検索ではヒットしないところに行き着いたりして、最近は精度も上がり感動し放しです。

この度の受け入れ、歓待、素晴らしい園との出会いを本当にありがとうございました。ひとりひとりの幸せな未来を作っていきたい、原動力になりました。

こどものもりこども園さん見学記②

モンテッソーリ教師資格を取得して一番良かったのは、

自由のための自立
自由のための責任

という考え方を知ることができたことです。

こどものもりこども園さんの園舎は迷宮のような構造です。そして、異年齢保育、同年齢保育、短時間保育、長時間保育、いろんな保育形態が、一日のなかで、いろんな場所でどんどん変化して行われていきます。見学の私たちはやや混乱。でも子どもたちはちゃんとわかっていて、その時自分のいるべき場所で、やりたいこと、またはやるべき活動に落ち着いて取り組んでいました。

文字情報が多く見られました。文字を読まない子もわかる伝え方に、文字が添えられていました。どの子も自分でわかる。まだわからないうちは、年上の子や先生が丁寧に教えてくれるので、わかるようになる。そのうち、文字情報も自分のものにしていくのでしょう。これは、いわゆる早期教育のニュアンスではなくて、文字は自由のための自立のツールと理解しています。モンテッソーリも本質そうです。

数や時間も同じ。ロフトベッドの上の段で遊べるのは3人まで。4人目の子が上がろうとして、数えられる子は、あ、すでに3人いるね、と降ります。数えられない子に先生がさっとついて、一緒に数えてルールを教えてくれます。数の取得、時間の取得。

ひとつひとつはゆっくり丁寧なのに、一日たっぷりいろんな活動ができるのは、待ち時間がないから。待ち時間は一斉の指示に従う活動で生まれると感じています。子どもが自分でわかっていれば指示は必要なくて、必要なのは自分でわかる仕組みなのだとつくづく思いました。

私自身は指示されることを好まず自由を愛するので、子どもがそうやって過ごせているのを見ると本当に嬉しくなります。逆だと見てて辛くなります。

自由には責任が伴います。自由と勝手は違う。年長ともなると、そのための対話による解決に挑戦していました。ひとつの結論を出すために、みんなの意見を出し、話し合う。結果を急がず、みんなが納得できるまで時間をかける。民主主義の第一歩です。とても高度だと思いました。こうやって育った子たちが小学校で多数決で何でも決められたら「おかしいな?」と思うだろうし、思ってほしい。

なんでも小さなことから一歩ずつ。このような考え方や取り組みを知り、伝え、私はその道具として大好きなおもちゃたちを用いていく。それは、一人ひとりが自由で自立して幸せに生きることにつながるさ、とますます思っています。