できればあまり塞ぎたくないのです

店内をクリスマス仕様に模様替えしました。2ヵ月間のクリスマスシーズンです。クリスマスの品物は、どれも丁寧に作られた工芸品で、とても美しく見応えがあります。大人でも子どもでも、ドイツの工房で作られたクリスマスの品物をぜひご覧いただきたいと思いながら並べています。

手に持ってタフに遊ぶおもちゃとは違い、装飾用なので壊れやすい。手を触れずに見ていただくのが一番安心です。でもきれいなものには手を伸ばしたくなる気持ちもとても良くわかります。悩みどころですが、いつもスタートは品物が一番良く見える状態にしています。袋をかぶせたり、ガードを付けたりではなく、間近でそのままご覧いただくのが、最も良さが伝わると考えています。

子どもさんとよくお約束してきてくださる方が多いですし、子どもさんも大切なものとして眺めていてくれて、今のところ問題はありません。ありがたいです。子どもさんにとってそのような経験の場となることも嬉しいです。店内では、触ることができるサンプルおもちゃをご用意し、小さな遊ぶための場所を設けました。我慢ばかりストレスだけの場所にはしたくないと思っています。

最近、『物事に集中するのに必要な興奮の「強さ」と、気持ちを抑えるのに必要な抑制の「強さ」とがともに⼗分育っていないため、いつもそわそわ落ち着きがないという特徴を持つ「不活発型」の子どもが増えている』という記事を読みました。原因はいろいろです。店内の小さな遊ぶ場所が集中としての強さを高め、工芸品を落ち着いて眺めることが抑制の強さを促す経験となると良いなと思います。どちらも半端になってしまう姿は確かにあります。まず集中して遊ぶことで落ち着きが生まれると感じています。子どもが遊び始めたからと場を離れると、すぐに追いかけてくることもありますね。まずはおもちゃ屋さんに入ってきてハイになる気持ちを、親子一緒に遊びで鎮め、それからゆっくり店内をご覧いただくと、どちらも楽しんでいただけそうな気がします。

そして、クリスマスの品物が一番美しい様子をご覧いただけると私達も嬉しいです。