イベント前日、暗い中の準備

2022年に開催した『おもちゃで遊ぼうday』は、ご近所のお店さんとも一緒に『マルクトプラッツ一番町』と名付けたイベントの一環として行いました。飲食さんも出店してくださって、晴天の中、おいしいもの、楽しいこといっぱいのクリスマスマーケットでした。

イベントなど、けっこう全力でやっちゃう性分なんです。で、当日は楽しむより楽しんでいただけているかずっと心配していて、終わったらどっと疲れが出てしばらく動けなくなる。(最中は気づかない。)それで2023年はお休みしましたが、すると大変だったことは忘れて、良かった印象だけ思い出して、やっぱりやりたいと、おもちゃで遊ぼうday2024の開催、決めたのは1ヶ月前。

少しずつ段取りしていきますが、準備のメインは前日のセッティングです。今回はスタッフやお部屋の都合で、1人で準備することになりました。重いものを運んだり、家具を動かしたり、どうしたって重労働になるので、時間がかかるのを覚悟で腰を据えて取り組むことにしました。

普段、園さんなどで環境設定のお手伝いをさせていただいているときと同じ感じ。すごいアイデアや知識を持っていて自分のデータベースを探っているような創造的な状態ではない、考えているようで実は途方に暮れるところからスタートです。先生方と一緒のときは、どうしましょう?どこをお手伝いしましょうか?と待ってくださるのですが、形が見えてくるまではただ空間を睨みつけて焦っています。

今回は1人。肉体労働的には大変ですが、マイペースでときを過ごせることは精神的には気楽でした。もう完全に日も暮れて、照明を絞っている201号室は暗い。ビルも静か。ちょっとゾクゾクするような空間です。しばらくお部屋を見つめ、ノロノロ動いてみて、そのうちエンジンかかってハイのピークが来て、8割方見えてきたところで一度力尽きて俯瞰。残り気力体力振り絞って仕上げ、もう一度やり遂げた成果をじっくり眺めます。

今回も良い遊びの環境づくりができました。良かった良かった。あとは、当日お客さまが来てくださるか、楽しんでくださるか、ドキドキしながら翌日を迎えます。

こんなやり方だから終えたらぐったりしてしまうのでしょうが。しっかり設計図を書いて、着々とやれればいいのにね。平面から空間を想像するのが苦手なんです。現場でサイズや奥行きを体感しながらでないとつかめない。行き当たりばったりのような作業を繰り返し、ちっともデータベースはできませんが、今回も良いと思えるものができてよかったです。みなさんに楽しんでいただけますように。