店がお休みの月曜日や火曜日は、配達や打ち合わせに出かけます。この頃は三条市や燕市へ伺う機会が多いです。高速道路を使うこともありますが、吉田や弥彦の方面だと、ナビは下道を案内してくれるので従います。すると、周りに背の高い建物が何もなくて、ほんとに、視界の8割位が空になるのです。しかも重い暗いグレーの。どーんと襲ってくるようなグレーの空。この重さに心が暗くなる人は少なくない。私も苦手です。しかし、どこまでも続くグレーの空の下のドライブ、そしてこの季節は始まったばかり。なんとかこの空に対して良い考え方ができないものか、検証しながら進みました。
そもそもグレーという色は結構好きなはずなのです。衣類にグレーを選ぶことも多い。決して嫌いな色ではないのにどうしてこう重苦しいのか。その理由をずっと考えていました。そんなおり、ふと少し雲が切れて、明るい空が見えました。するととたんに気持ちが明るくなる。グレーも気にならなくなる。
そうか、私が好きなグレーという色は、太陽光のもとで見るグレーだったのだということに気がつきました。商品の写真をとるときも、どんな照明より太陽光で撮影したものがきれいです。晴れ間があると撮影がはかどります。おひさまの光は偉大だなあという検証になりました。つまり、グレーの重い空をポジティブに捉える試みは、まずは敗北しました。
この冬、何度か挑戦してみたいと思います。