朝9時に家を出発。まず向かったのは、小千谷市で昨年開館した「ホントカ。」です。近年の図書館に思うのは、本を探し、読み、借りる、自習する、という従来の図書館のイメージに、新しい価値が加わってきているということです。もっと複合的な文化拠点。会議をするとか、飲食もあるし、くつろぐ場所でもある。子どもが体を動かして遊べる場所の併設、コンサートや上映ができる。いろんな目的を持った人が集まってきて、共にそれぞれの時間を過ごす。
デンマークでは、そのように機能している図書館をいくつか訪れ、国内でも石川県立図書館など、印象深いものにいくつか行きました。「ホントカ。」にも、同じことを感じました。
デザインが個性的で、建築的におもしろいことも楽しめました。奥には子ども向けのスペースがあり、ネット遊具や滑らかなスロープで体を動かして遊んだり、未就学児のお子さんのためのスペースもありました。カフェでは飲み物を片手に本を読むことができ、寝転んで本を読めるスペース、雄大な景色を眺めることができる大きな窓、勉強や仕事ができるスペース、会議ができる場所など、多くを備えています。
天候の悪い中、思いきり体を動かして遊べるスペースを目指して、小さい子どもさんがお家の方と次々訪れていました。このような形で図書館に身近に触れることには大きな意義があると思いました。なんとなく賑やかですが、私には気に触る音ではありませんでした。私にも苦手な子どもの声というものはありますが、そういったものとは違う、心地よいと感じられるものでしたよ。
書架には今どきのトピック、新しい本が面出し多めで並べられており、興味深いものがたくさん。遠いので借りていけないのが本当に残念でした。本を眺めながら一周しただけで「今」を押さえたような気になることができました。
次は長岡の「互尊文庫」です。ミライエ長岡に移転したとのことで、やはり従来の図書館機能に多くの付加価値がついた楽しい、ワクワクする場所でした。本はコーナー分けされていて、いろんなトピックがありますが、ちょっと添えてある黒板描きの一言が楽しくて興味をそそられます。
子どものための場所はクリエイティブの部屋。図画工作的場所かと思っていたら違った。CADや3Dプリンター、レーザーカッターなどを扱える場所でした。
小学生さんでも、自分で設計したものを持ち込むそうです。一回では覚えられない単語をたくさん聞きました。こちらも、今がわかる本棚。ちょっと人の内面に突っ込む書籍が多いように思いました。とても興味深く、読んでみたい本ばかりを眺めて大変満足しました。同じく、カフェが隣接しています。
図書館めぐり、さいごは新潟市に戻って「ほんぽーと」です。設立が古いこともあるのでしょうか、近年的ではないですよね。本はたくさんあります。最近のトレンドかというと、それはどうかな。そういうのは貸出されているのかもしれませんが。
おもしろい図書館を巡り、書籍に触れ、たくさん刺激を受けてきました。店は図書館ではないですが、店作りにも大いに参考になりました。ワクワクする空間を作りたい!