突然「遊ぶ」ってなんだろうと哲学的になることがあります。仕事上、あまりにも気軽に「遊ぶ」という言葉を使い、使いすぎてワケがわからなくなってくるのだと思います。
とても良い遊びの時間が流れているのを見たときに、ハッと、私の思う遊びというのは、平和であることかもしれないと気づきます。おもちゃや遊ぶ環境へのこだわりは、穏やかな時間の中にいたいからなのでしょう。なので、私がセッティングさせていただく遊び環境は、高揚感より、落ち着きを求めたものになります。いつも、現場を前に、どうやったらそれが実現するかを無意識に考えています。
刺激と興奮、テンションを上げる煽り、インパクトがあるので反応も良いと思うし、反応は気になる。SNSなどで可視化される時代で、それはおもちゃという物質そのものと、遊びという実体が曖昧なもの両方に浸透していると感じています。
一方で、平和な光景の力は、静かながら深い印象を与えることにも気づいています。ただ楽しかった、ではない、お勉強になり賢くなりました、でもない。そこに平安がありました、というひとときのために、良いおもちゃと、それが活かされる環境づくりにこだわり続けていきたいと思います。