息子が使ったランドセル

20年以上前、友人に、ランドセルの代わりになるようなリュックを知らないか、と聞かれました。お子さんの小学校入学に合わせて探していると。友人のお子さんはきのくに子どもの村学園に進学することになっていて、ランドセルがいらない、とのことでした。

聞いたときに、かっこいーと思いました。自由のシンボルだと思った。当たり前のことが当たり前ではなくて、周りと同じではないことがかっこいいと感じたのですけど、ランドセルを使うことの良し悪しとはまた別。ただそれ以来、自分の子も小学校に入るときは、ランドセル以外の選択肢があってもいいのに、とも考えていて、ランドセルに対する思い入れは低くなっていました。

長男が小学校に入学する頃は、年長さんの秋口からランドセルを探し始めて、年が明けてからの購入も普通だったと思います。その頃に、無印良品がランドセルを出しました。ナイロン製で、確か1kgあるかないかの軽さで、価格が6000円台。ちょっとデザインが個性的で、安くて軽くて、すぐに決めました。毎年買い替えてもお釣りが来るくらいだわ、と思っていましたが、6年間使いました。

次男の時も無印で選び、三男のときは確か製造は終わっていて、どこかの売れ残りをたまたま手に入れることができたのではなかったかと覚えています。モノ選びにはこだわりが強く、よく調べて良いものを選ぼうとしますが、こだわる必要を感じないものについては合理的にいきたい。ランドセルに対しては熱量低めで小学生時代を終えました。その頃は、これからはこの流れになっていくのだろう、ランドセルは近い将来なくなって、海外の小学生のようにバックパックで登校するようになるかもしれない、と予想していました。

実際は真逆で、年々ランドセルはブランド品となり、無印のが10個ほど買える。気合を入れて、年中さんの頃か選ぶもの。ラン活という言葉もあるのですね。

無印のランドセル、良かったですけどね。