雲の上、雲の下

大阪の朝は晴れ。さて、新潟に戻ります。早めに空港について、朝ご飯を食べたり、お土産を見たりしようと思っていました。予定通りに起きて、身支度をし、早くホテルを出て、電車の乗り継ぎもよく、余裕を持って空港につきました。新潟の家族からは、雪で空も荒れていると連絡があり、飛行機が心配になりました。

朝ご飯を食べている途中に、新潟への予定便が欠航のお知らせです。予定通りに新潟に戻ってすぐに店を開くつもりでいたので困りました。ひとまず次の便に振り替え手続き、そして、HPやSNSで開店時間の遅れを告知しました。

ゲートに着いてからも、目的地である新潟空港とのすり合わせがなかなか難航している様子が伺えます。振替便は、場合によっては羽田に着陸するという条件付きでの運行となりました。隣からは「羽田かー、どうすんねん、車ここに置いてるねん、こっち戻ってくれたらええのになあ」と会話が聞こえてきました。新潟民としては、羽田に降りてくれたほうがありがたいなあ。新幹線という手がある。

小さなプロペラ機でした。地上を歩いて飛行機に近づき、直接階段を登って乗り込みます。たいてい、珍しくて、その途中で立ち止まって写真を撮っている方がいらっしゃいます。こちら、プロペラ機はよくあることで、一旦外に出て寒いなあとしか思わないのですが。逆にジャンボ機に乗せてもらえたらワクワクして写真撮ってしまう。

新潟空港の除雪が終わっていないとのことで、離陸にも時間がかかりましたが、まずは飛んでくれました。雲を抜けると穏やかな青空で、日差しが強い。雲の下は大荒れで飛行機も着陸できないほどとは、大気とは偉大です。

幸い、新潟はみぞれになっているとのこと。羽田へは行かず、着陸できそうな気配です。ほとんど揺れなくて、飛行お上手。アナウンスでは、新潟空港の除雪が終わるのを待っていた飛行機が順番に着陸していて、この機は4番目なのであと30分くらいかかります、とのことで、上空をぐるぐる回って順番待ちし、ようやく着陸しました。良かった。飛行機に乗ると毎回無事の着陸に感謝します。

降りてみて気付いた、当然ですが、着陸ができなかった空港には、朝から離陸ができなかった搭乗者のみなさんが搭乗口に溢れていました。ようやく動き出すのでしょう。列ができ始めていました。新潟空港にこんなに人がいるのを初めて見たかも。

告知した開店時間が迫り、間に合うか合わないかくらいのギリギリになっていました。すぐ車を出そうと思いましたが、車の雪を降ろさないと車を出せない。雪国って大変だなあ、寒いなあと思いながらガラスの雪を取り除きました。

いろんな人が頑張ってくださって、こんなにお天気が悪くても無事にお家まで帰してくれて、感謝しかありません。