ウィキッドとオズの魔法使い

ミュージカル『ウィキッド』を観て、オズの魔法使いをきちんと観なくては!という思いに駆られ、レンタルして映画を観ました。ちゃんと最後まで観たことがなかったのです。

ウィキッドは、オズの魔法使いの外伝のようなお話で、オズの魔法使いの中ではとにかく悪い西の魔女(ミュージカルではエルファバという名前)と、北の良い魔女グリンダに焦点を当てていました。エルファバはただ悪い魔女ではなく、グリンダはただ良い魔女ではなく、人の心をつくりあげるあれこれが描かれていて、感情が重なるところが評判の理由の一つだと思います。

悪い魔女の最後は、オズの魔法使いではホッと一安心するものになっていますが、ウィキッドは逆でした。

オズの魔法使い外伝?といえば、昨年は『虹のかけら〜もうひとりのジュディ』という、三谷幸喜さん演出の戸田恵子さん一人舞台を観ており、こちらは、ドロシー役のジュディ・ガーランドとその付き人のジュディという設定でしたが、やはり日なたと日陰のようなお話で、ウィキッドを観たあと、思い出していました。

オズの魔法使いの映画は1939年とのこと。86年前にできていたのはすごい。そこから年月を経ていろんなお話が新たに生まれているのも、おもしろいです。

人は魔法で変わるのではなく、自分で変われるのでありました。