開かれた終わり、閉ざされた終わり

おもちゃ屋初期にはなかったワード『オープンエンドのおもちゃ』をいつの間にか見聞きするようになったなあと感じています。なんだか素敵な響き。オープン、というのが開放感あって良さげです。決まった終わりがない遊びという解釈で良さそうです。

では対極にあると思われるクローズエンドのおもちゃや遊び、これはどうかというと、私はどうも好きであるということに気づきました。パズルやプリズモなどはそちらに分類されるかと思います。今楽しんでいるヂヤンテイ織りもばっちりクローズドエンドです。終わりが見えている安心感、終わったときの達成感、気持ちいいですね。オープンエンドだと、いつまでもちょっとした不安があるようです。もっと良くなるかもしれない、これで終わりにしていいのだろうか、と。性格的なものなのでしょう。

いろんなタイプの人がいて、オープンエンドが得意な人もいるでしょうし、クローズエンドが向いている人もいると思います。どちらでも、好きな遊びを楽しんだら良いなと思いました。だから、どちらかだけを持ち上げない。発想や想像、クリエイティビティは、どちらの遊びでも必要ですし、発揮されます。遊びは、本当にいろんなものを浮き上がらせてくれる。その人らしさを映す、一番の鏡なのではないかと思いました。