遊びの何かを決めるとき、例えばルール、例えばおもちゃ、大人と子どもが決めることが反対になってる?と感じることが時々あります。
おもちゃを選ぶ。
積木を足してあげたい。今持っているものでは物足りないようだ。何を足したらいいだろう。
子どもの遊びを観察して、次に必要なのはこんなものだとわかる方は、それをお選びいただいていいと思います。わからないのはだいたい普通のことで、わかる方に相談してみたり、あと、直接子どもと話し合って決めていくのも良い方法だと思うのです。
足りなそうなことはわかる。子どもが「もっと欲しい」と訴えてくれたらなおわかりやすくていいですね。対話のチャンスです。今持っているもので、どんなことをするのが好きで、どんなことをやりたいから足りないのか、ゆっくり、お話しながら引き出してみることはできるでしょうか。大人も子どもも考えていることが整理されていくかもしれません。
保育現場で、子どもたちがおもちゃで遊ぶ場面がどうもうまく行っていない。おもちゃが全部混ざってうまく遊べていない。ここをどうしようという時、環境の工夫は保育者がプロとしてやってみたいことです。あわせて、子どもたちとルールの確認を話し合うことも大切だと思います。みんなで集まって、話したり聞いたりする時間があります。そのときに、やってもいいこと、やらないでおきましょうということ、やるための条件などを、共に認識する。口を出さないで見守るということと、放置するの間に線を引くのは、ルールの浸透であって、これは大人がリードして子どもと対話して決めることだと思います。
おもちゃは大人が決めるけど、ルールは子どもが決めていることが、遊びがうまくいかない原因になっていることはあります。どちらも一緒に決めるのだけど、主体者は逆かなと。
年齢ごとに、だんだん対話が建設的になり、機能していくようになります。それまでのステップを、0歳から丁寧に積み重ねて行けたら良いと思います。