『玩具とデザイン』アトリエニキティキとトイメーカーの歴史
大晦日をのんびり過ごしています。届いてからずっと気になっていたこの本を読む時間もできました。
素晴らしい1冊です。おもちゃは美しくあるべきだと改めて思いました。美しいから心惹かれたのだということも再確認しました。そして、おもちゃのデザインということをとても大切にしながら、その向こうに遊ぶ子どもの姿を捉えていることに、何より感銘を受けます。
おもちゃのデザインは、デザイナーの自己主張だとちょっと気持ちが冷める時があります。個性を出したいとか、ウケたいという思いは、じわっとにじみ出ることがあります。ここで紹介されているおもちゃたちは、デザインを極めていった結果として、子どもの遊びや育ちを大きく助けるものとなっていること、そしてとても精度高く製品化されていること、それらから、つくり手の人間性までが伝わってくることが、心を動かします。
ニキティキからのメッセージ、それからこの本に寄せられたメーカーからのメッセージ、ニキティキファンからのメッセージは、ひとつひとつ読み応えがあります。読みながら、私がとても素晴らしいおもちゃをご紹介する機会を与えられている恵みに気づかされます。時代はどんどん変わっていき、メーカーさんも、輸入元さんも、おもちゃ屋も、このおもちゃ達を伝え続けていくことは決してラクなことではないと思います。でも、幸いなことに、おもちゃは楽しい!遊びは楽しい!そのことに支えられ続けて行くことと思います。
この本はクルテクにも入荷します。店内用もご用意しますので、ぜひお手にとってご覧になってみてくださいね。