クリスマスツリーの記憶

私の実家は私が子どもの頃からこの時期にクリスマスツリーを飾る家でした。いつ頃まで飾っていたのか、10代以降はあまり記憶がないですが、小さい頃の印象的な思い出として、何年か生のモミの木を飾っていたことがあります。ある日、どうやって調達したのか玄関にそこそこ大きい生モミの木が、根本に土もついたような状態で横たわっていたのが衝撃的で、その場面が映像として今も脳裏に残っています。多分そのまま玄関で飾っていたのでしょうね。生もみの木についてはそれ以降のことが今ひとつ曖昧ですが、室内でも毎年飾り付けをしていたことは覚えています。

もう一つの思い出は、アメリカにいた頃のことです。日本以上にクリスマスが盛り上がる文化で、それまで知っていた日本の習慣とも違う点もいろいろあっておもしろかったのでよく覚えています。シーズンになると、カードやギフトが大量に飛び交い、毎日のように届くようになります。届いたギフトは、室内の大きなクリスマスツリーの根本にどんどん置かれていくのです。大人も子どももその光景が嬉しくて、クリスマスの朝が待ち遠しく、クリスマスの日になるとそのプレゼントをどんどん開けるのがクライマックスでした。きれいに飾られたツリーとプレゼントの山はよく似合っていて、ツリーの根本にプレゼント、これは素敵、と私にインプットされました。

自分が家庭を持ってからのツリーは、そういった子どもの頃の思い出やその後体験した文化をいろいろミックスして、また我が家流の新しい扱いをしてきましたが、狭い家ながらも毎年飾られるということに子どもたちはワクワクしていました。やはり時間がたってもきれいで長持ちするものであると、出すのも楽しみになります。ツリーは子どもが小さいうちに用意することが多く、小さい子が見上げるものを用意したはずなのに、わずか数年、あっという間に見下ろすようになってしまいます。季節のものは、1年の変化を感じるきっかけでもあり、お節句人形もそうですが、繰り返しの中で思い出を重ねていって欲しいと思いっています。

クルテクで扱っているRSグローバルトレード社のクリスマスツリーは、毎年ドイツの見本市で最高の品物を厳選してきてくれる輸入元さんがこれこそ!と納得して日本に紹介しているものなので、さすがの品質です。お家にあるお客さまも、毎年それぞれのお家ごとの楽しみ方をしてくださっているようで嬉しいです。年に一つずつ、お値段はするけれど、美しく精巧なオーナメントを足していき、お嫁に行くときに全部持たせるの、いくつになってるかしら、と笑顔で毎年選んでいただいているのが素敵なエピソードのひとつです。

店内では120cmと150cmを展示しています。質感やサイズをお試しいただけますのでご覧になってみてくださいね。今年の飾り付けは赤い玉と金の星が中心ですが、時々1点モノや手作りオーナメントが下がっていたりしますよ♪

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