医学町ビルに移転してそろそろ3年です。今も、初めてご来店くださるお客さまが毎日のようにあり、店をより広く知っていただいていることがとてもありがたいです。よく、いつからお店がありますかとお尋ねいただくのですが、今年で14年ですとお答えすると驚かれます。14年の間全く知りませんでした!と…新潟は広い。
そして、よくいただくご感想でとてもおもしろいと感じているのが「新潟じゃないみたい!」「新潟らしくないですね」「新潟にこんなところがあるなんて」というものです。
新潟のテイストとちょっと違うということなのかしらね。私のイメージする新潟らしさは、自然との一体感があるということでしょうか。色なんかも自然の色がよく使われているのかな。あまり手を加えないことが新潟の良さを一番引き出しているかもしれません。もしそういうことなら、クルテクはちょっと賑やかすぎるかもしれないですね。ヨーロッパのクラシックなおもちゃははっきりとした色を使う傾向があるので店内は色とりどりです。
今ちょうど新潟知事選の選挙活動中で、いろんな言葉が目に耳に入ってきますが、やはり新潟らしくあることを、どなたも重点的に主張されていたと思います。そして、それはもう、今年で新潟人になって20年になるのに、その主張が客観的にはわかるけれど自分の根っことは少し違う感覚だったりして、私は生まれ育ちも根っからの新潟人ではないのねと感じたことでもありました。新潟じゃないみたい、ってそんなところから出てきてしまうのでしょうか。
そうだとしても、私はそのことに対して肯定的です。新潟でお店を開くことができたから、ご縁がつながってつながって医学町ビルに場を持たせていただき、どんどんいろんな方が訪れてくださり、店を続けていられるのだと思います。異なる感性があちこちから集まってきても不思議とマッチするのが新潟の懐の深さなんでしょうか。土地と人に情がある気がします。
店は行き届かないところ多々ですが、クルテクとして新潟らしい場を目指して、またいろんなお客さまとの出会いに感謝を思った日でした。