大朝日岳登山、東北の山

今年は山形の山に登りました。大朝日岳を目指しました。
東北の山は初めてです。
北アルプスのようにビジターセンターや山小屋が整備されているわけではありません。
8月の土日、ここなら空いているだろうと思ったのが選んだ理由の一つです。
その狙いは当たり、とてもアットホームで、でも景観は北アルプスに負けていない、良い山行でした。

森林限界が標高の低いところにあります。2000mに満たないのに、まるでアルプスの高山帯のよう。

泊まれる設備は避難小屋のみです。
売店も食事もありません。テント以外、マットやシュラフ、調理器具、食材は全て自分で運びます。

避難小屋の泊まりは初めてです。
夏季は管理人さんが常駐する、行き届いた避難小屋との前情報だったので、思い切って入っていきました。
先についた人たちが、思い思いに、和やかに過ごしていました。

山での出会いは私にとって山の楽しみの一つです。
避難小屋の中はプライバシーほぼゼロです。山が好きで来ている人たちばかりで、その共通点がルール。
唯一の、最低限であり、最高のルールなんですね。

行程はと言うと、体力と技術を精神力で補いなんとかギリギリセーフ。
2000mないからって決してラクじゃないと思いました。距離はそこそこ長いです。
連峰なのでピークもいくつか出てきて、アップダウンあります。その分稜線歩きは景色最高です。
しかし、もうちょっとバテないで、荷物ももう少し多く運べたらなあ。
タフな方、健脚な方、出会うとほんと驚かされます。なんであの勾配を走れるの!トレランの方!

水場の多いコースで、それがまた冷たくて甘露な、おいしい水なんです。
水って、身体にスルスル入る水と、なかなか飲めない水があるんですが、ここで汲んだ水はゴクゴク飲めました。
おいしい水や食べ物に出会うことも山の楽しみの一つですね。

景色、出会い、湧き水、それから日の出も。
大朝日岳は、小屋前からも日の出が見えますし、15分登った先にある頂上からだと360度の景観があり、見応えがあります。
今回は頂上で日の出を待ちました。

よく見えました。毎回感動です。

良いことばかりに見えますが、山登りはホントは辛いです。汚くて不便です。降りてからもあちこち痛くなったり痒くなったり、後始末も面倒です。

良かった思い出より辛いことのほうが多くなったらやめるかもしれませんが、まだしばらく行きたい山があります。
降りたとたん、次はどうしようと思いを巡らせます。

もう少し東北の山も登ってみたいなと思いました。