この時期良くお伺いすること。
・おもちゃを与えすぎるのは良くないと思っている。心配。
→うーん。本だったら与えすぎるのが心配、と思う人は少ないかも。むしろ、できるだけ多くに触れさせたいと思う人が多いかも。良いおもちゃであれば、おもちゃも本に置き換えることができると思っています。そもそもウチは自宅がおもちゃ屋なため、おもちゃやボードゲームが(本も)あふれる中で育ったけれど、まあ、いろいろ心配なこともあるけれど、おもちゃが多かったからというのが理由であるものは、今のところないです。すぐに使えなくなるものや、子どもの成長にふさわしいとは言えないものがたくさんあるのは確かに心配ですが、良いものは子どものいろんな可能性を引き出してくれるので、多分大丈夫。
・子どもの欲しいものは親が良いと思うものとは違う。
→たとえばこれが食事だったら、子どもの欲しがるものばかり食べさせることは少ないように思います。食事に関してはあきらめず少しでも良いものを、というのは、おもちゃでも同じなのではないかな。食事は体をつくる。心もつくる。おもちゃも、心も、体もつくります。食事は毎日のことだから、時々おやつのように子どもの欲しがるものを挟むことはできるけれど、おもちゃは頻繁に買うものではなく、しかし子どもは毎日それを使って遊びます。子どもの大切なものは、親が良いと思うものを選んであげて、多分大丈夫。
子どもの生活の中心は、『食』と『遊び』だと思います。両方を、同じ重さで真剣に考えるのがまわりの大人の仕事なんじゃないかな、と思っています。