リアルタイムから少し遅れてドキュメンタリー「五味太郎はいかが?」を視聴しました。
絵を見たら「五味さんだ」ってすぐわかる。おそらく内容も、きっと自分が思いつかないようなことなんだろうなと想像します。常識とか一般ウケとかに迎合したくないことが伝わる。けれど、とても人気があってベストセラーもたくさん、となると、人はみな、少しだけ窮屈な思いをしながら毎日を過ごしているのでしょうかね。五味さんの絵本の中で、窮屈な心を少し伸ばしているのかもしれないですね。
番組の中の「初等教育が心配。ちゃんと従える大人を作ろうとしているよね。」という言葉は、今五味さんの身近にいる子どもを見てそのように感じていると言うより、五味さん自身が小学生の頃からずっとその思いを持って生きてこられたのではないかなと思いました。もう、多くの人が同じように感じてきているのだろうけど、まだまだ社会の仕組みはそう変わらない。でも、少しずつ変わってきたきっかけに、五味太郎さんの作品は関わってきたのではないかと思います。大人には、子どもに手渡す役割がありますね。
お仕事スタイルも生活もおしゃれな大人空間でした。子どもの気配を感じないところで子どもの心を掴む作品が生まれていて、私はそれは良いなと思いました。