恒例の夏山歩き、八ヶ岳の赤岳

夏恒例の家族登山に行ってきました。今年は八ヶ岳の赤岳です。2899mなのでけっこう高いです。

この辺りは2600mくらいの場所でしょうか。残念ながら雲多く、眺望はいつも良好というわけではありませんでしたが、それはそれで暑すぎず良い面もあります。

家族で登山を始めた最初の頃は、子どもに気を遣いっぱなしで疲れるヒマもなかったように思いますが、もう今や我が家も中学生が二人になり、そこそこの重い荷物を担がせても親など待っていられずどんどん先に登って行ってしまいます。先にポイントに到着したら荷物をおいて戻ってきて、「荷物持ってあげるよ」と言ってくれる始末。頼もしい限りです。

私は、山で頂上に立った時の爽快感も大好きですが、景色や花や鳥も大きな楽しみで、これがない山にはちょっとテンションが下がります。八ヶ岳は水が豊富でお花もたくさん見られました。

特に、登っている時の苦しさが好きなわけではないです。早く着け〜着かないなあ、もうここでやめちゃおうか…?!と毎回思いながら登ります。目的地につくと、ああこれでもう登らなくて済む、と思います。頂上についていくら浸っていても、高ければ高いほど寒いし風も強いし、めったに好天には恵まれないから、しばらくしたら飽きて、後は下るだけ。これがまた膝を痛め、筋肉痛も始まり、辛いばかりです。トイレは不便だしお風呂にも入れない、変な虫に刺されたり、怪我もつきもの。地面から2cmのところで寒くて狭くてシュラフにくるまって長い夜を過ごすと、自宅の快適な布団が恋しくて仕方なくなります。

思うに、このあまりにも非日常なのが良いのでしょうか。毎日の中で追われていること、忘れたいこと、悩むこと、いろいろあります。登山は、そういったことを切り離します。なんといっても非日常ですから。雲の上だから、もうそんなことは見えなくなるのです。代わりに、ここまで来ないと見られない星や花を見る特権。だからやめられないのでしょうか。一つの山が終わるといつも寂しくなります。それで、次はどこの山に行こうか、すぐに考えます。

おすすめのお山があったら教えて下さいね。