カルガモ母子が来た

帰宅すると、家の駐車場近くに人が集まっています。何事かと思えばご近所の方、「カルガモがいるんだよ」とのこと。母カルガモを先頭に行列で道を歩いて来て、自宅敷地の方に入っていき、奥の樹木が茂っているところに落ち着いたらしいのです。見ると、確かにいました。

うわ、たまらないかわいさです。見守っていたご近所の方によると、子カルガモは9羽いるとのこと。

カルガモは、列をなして水場から水場へとお引越しするのですね。しかし、近所に水場など思い当たらないし、どこへ行くつもりなのかもわかりません。カルガモ母も「どうしましょう、こんなところに来ちゃって」という感じで、ウロウロ行き先を探してみたり、じっと考えたりしているように見えました。子カルガモは、お母さんがじっとしていると一緒に固まっているのですが、お母さんが偵察に動き出すとついていこうとします。「いい子でココで待っててね」が通用しないのね。

子カルガモは小さくて、歩いていてもすぐに側溝の穴に落ちてしまいます。その度に人間が側溝のフタを持ち上げて救い出します。これでは無事に全員で目的地に着けるのか。人間も困ってしまいました。

カルガモ母さんは心配性で、子カルガモがみんな側溝に落ちて誰も見えなくなったときは鳴きながら落ち着かなくて切なくなるほど、かと思えばスパルタなところもあって、ちょっと大きな段差を自分は飛び降りスタスタ行き、続く子カルガモがためらって降りられないでいてもお構いなし。子カルガモはなんとしてもついていかないことには。えいっと順に思い切って飛び降りていました。

夜になり、様子が見えなくなりました。鳴き声も聞こえなくなりました。今頃どこにいるかな、無事にみんなで目的地でくつろいでいると良いのだけどと願う気持ちです。

同じ日、新潟のローカルニュースでカルガモのお引越しに遭遇した様子が伝えられていました。もしかしてうちに来たのはこのカルガモさんたちかしら。11羽確認されていたヒナは、こちらでは9羽だったのが気になります。カルガモ母さんも子育て大変ですね。子どもたちが一人前になるまで共に頑張りましょうなんて思いました。