2004年10月23日、中越の震災の日にオープンしたクルテクは、店主の私も半信半疑ながら今年10周年を迎えます。
10年という年月に思うことはいろいろ。時々そのことを綴っていきたいと思います。
おもちゃとの出会いは、東京で保育士をしていた時です。モンテッソーリ教育を取り入れ、副教材としてネフの積木を始め、ヨーロッパの木のおもちゃをふんだんに揃えていた園でした。見て、遊んで、即、木のおもちゃが好きになりました。
勤めていた園には、時々それらのおもちゃを扱うおもちゃ屋さんが出張販売に来ていました。一度そのおもちゃ屋さんに行ってみたときに、夢のような空間に驚き、こんな仕事があるんだ!と思いました。
その頃結婚し、長男が産まれるにあたって、保育士の仕事を続けることに限界を感じていました。長い育休は取りづらい状況だったし、早番遅番があり、それよりも長い時間預かってくれる園にまだ授乳中の子を預けることに抵抗があったんですね。頼める人も近くにいなかったし。自分で子育てしたいという気持ちも強かった。
そのような背景がいろいろ合わさって、その頃から次の仕事はおもちゃ屋だ!と思っていました。出産・育児を繰り返す間に、おもちゃの勉強をしたり資格をとったり、私なりに準備をしました。新潟に家を建てる事になり、一角におもちゃ屋のスペースを取ることになり、いよいよ現実になってきて、後戻りできない状況のほうがやる気が出るタイプなので、思い切って開店したのが10年前です。