立方体からの広がり
ペア・クラーセンデザイン。10cmの立方体を入れ子のように分割し、5色のグラデーションで塗装がされています。カラーは青、赤、モノクロ。
白木は木そのままの色です。形そのものにより深く注目します。
最も小さいピースは2cm角の立方体です。分割された積み木は、大きさは違いますが、形は同じ。色だけでなく、大きさのグラデーションも整った美しさです。
面が大きいことや、色の微妙な変化は、積んだ時の美しさをますます強調します。
角の切込みによって、角で自立することができ、斜め方向への広がりは印象をガラッと変えます。一見シンプルな形ですが、思いもかけない複雑な形に変化したり、ユーモアのある造形になったりと、親しみやすい積木です。
パターンブック
セラが好き!
セラは思い入れが強く、取材などをお受けすると毎回登場してもらっています。私のはじめてのネフでした。マトリョーシカのように同じ形の積木がサイズ違いで次々出てきて楽しかったところに、その積木たちは組み合わせると思いがけない形になり今度はびっくり。比較的板の厚みが薄く、遊んでいるときの音が高めに軽く響くのも心地よく感じています。大人になるまでヨーロッパのおもちゃに触れたことがなかった身には衝撃でした。