カルテットってどんなゲーム?
カルテットは、手元に配られたカードを他のプレーヤーとやりとりして、4枚ひと組のセットを完成させ、それをたくさん集めるゲームです。メモリーゲーム(神経衰弱)やペーター(ババ抜き)のように、たくさんのデザインが出ていて、ドイツのカードゲームではポピュラーなものです。
3歳ころから遊べますが、大人がやってもイジワルが飛び交って楽しめます。小さい子とはのんびりと絵合わせ、5歳くらいからは本気の駆け引きで、年齢問わず盛り上がります。
カルテットの遊び方
2人のときと、3〜4人のときは少しルールが違います。
2人のときは、それぞれに10枚ずつ配り、自分の集めたいセットに足りないカードを相手が持っていないか交渉します。聞かれた方は、持っていたらそれを差し出さなくてはいけません。持っていない場合は山札から1枚取ります。
3〜4人のときは、カードはプレーヤーに配りきり、手番の人は、他のプレーヤーを指名してカードを交渉します。相手がカードを持っていれば、続けて同じ人、または他のプレーヤーに交渉することができます。
そのようなやり取りの中で欲しいカードを集め、たくさんのセットを完成させた人が勝ちです。
カルテットのここがツボ
交渉するときは「〇〇さん、△△のカードをください」と聞きます。この、相手の名前を呼んで言葉で交渉するところが良いですね。日本人があまり得意ではないところのような気がします。ゲームならすんなりできますね。
小さい子なら、自分が持っているカードをよく見て、知っている言葉を駆使して意思を伝えるわけです。聞く方も真剣に聞いて応えます。求められているカードを理解したら、答えは持っているか持っていないかだけなので、その点もわかりやすくなっています。
大きい子や大人を交えると、シビアな駆け引きも発生します。自分が交渉しても良いのは、その一部を持っているセットだけ、つまり、自分もそれを持っているということを公表することになるので、相手にも奪う機会を与えてしまうことになります。誰にどの絵柄を聞いたかを忘れたり、推理を外すと、自分の集めているセットをどんどん奪われていくことにもなります。ここが大人にもおもしろい。
持ち運びがしやすいコンパクトなパッケージと説明しやすいルール、年齢問わず短時間で楽しめるポピュラーなゲームで、広くおすすめです。