デンマークでは、公共の交通機関で移動しました。コペンハーゲンの空港で荷物を引き上げて、最初にしたのは「トラベルカードを購入する」ということでした。
トラベルカードというのはSuicaみたいなもので、金額をチャージしておくと、乗降のときにかざして精算ができます。列車もバスも1枚で有効です。
列車に乗るときにチェックイン。
列車を降りてそこが目的地ならチェックアウト。
列車を降りてバスに乗り継ぐならチェックアウトせず、バスでもう一度チェックイン。
とにかく目的地について、もう乗り物に乗らないよ、というときにチェックアウト。
忘れるといろいろ面倒なことになります。
駅には改札がなく、ホームに何箇所かあるチェックイン機で処理します。ドイツでも改札はなかったですね。
列車には、自転車や大きなベビーカーも乗り込めます。日本の狭い改札口だと通れないかも。
改札口って必要なのだろうか?慣れるとない方がラクなように思います。トラベルカードをチェックインしたかどうかは、乗車中に車内でチェックされます。
大きな車体に内装もゆったり豪華。トイレもついている。移動が毎回手段ではなく旅のよう。
スケジュールもゆったり。
時刻表、刻々と時間が変わったりします。発着ホームもいつの間にか変わっていたりします。アナウンスはありません。なんてことだ。
そう、車内もホームも、アナウンスやメロディはありません。ピカピカ電光掲示板、広告、ありません。モニターありません。静かで落ち着きます。降りるドアのどちらが開くかなど、事前に気にする必要がないくらいのゆったり加減。急いで乗せない、急いで降ろさないから時間も遅れていくのでしょうけど。システムに人がついていく仕組みではなく、人にシステムが合わせる社会なのでそれはアリと認めるしかないです。
なんと踏切もない。
触りたければ走っている列車に触れるのですけど、そんなことを想定すること自体が意味不明なのかもしれません。
アナウンスが最低限だし、たいがい聞き取れないので、現地に詳しい方が同行しない旅行者は、いくつめの駅などしっかりと把握していないと、どこで降りるのかわからなくなってしまいます。
私は、少々不便で不案内で、時々遅れたりしても、ゆったり静かで落ち着いた環境の方が好きです。