最近ますます、デザインと材質が良いということにこだわるようになってきました。これは個人的な好みの部分なので、どれが正しいとかでないですが、自分にとって心地よいと思うものを、他の人の評価や流行ではなくて、自分で見つけられるといいかなと思います。
良いおもちゃって何かというと、どんなおもちゃでも子どもは工夫して遊びますし、なんらか育ちを促すポイントはあるはずです。そんな中で、心地よさを感じ、安心感の中で遊ぶことで得られる育ちを、より大切に思うようになってきました。それは、デザインの力によるところが大きいと感じます。なので、子どもの〇〇を育てます、というような具体的な説明はあまり意識しないようになってきたかもしれません。
エルツィのおままごと食材は、デザインが好みに合っているので選んでいます。
例えば、にんじん。
この、スッとした細長さと、深みのある色合いが好きです。葉っぱの部分も細くて良いと思う。
こんな感じの、デフォルメのデザインをおままごとの食材に用いているものもあります。
なぜ、私としてはこちらではないのか。
ごっこあそびのリアルと空想に対する考え方(好み)によるものなのだろうと思います。
ごっこ遊びは、空想の中でリアルに遊んでいる。では、その遊び道具は、どこまでがリアルで、どこまでがファンタジーなのでしょう。あくまで、個人的には、という観点で。室内の遊びで。
- おなべなどは、ホンモノのお下がりを使うのではない。ホンモノは本当のお料理に使いたい。でも本物のようなリアル感がないとごっこの空想は盛り上がらない。だから、キャラクター付きやかけ離れたデザインではないもの。本物っぽい、けど、おもちゃ。
- マジックテープでつないでザクザク切れる食材もある。この行為は楽しい。でもここは、本当に切れる感触がなくても、「切っている空想」で良いと思っています。おままごとでは、水は出ないし、火も使わない。でも、遊んでいる時は、イメージの中で水は出ているし、炎も上がっている。「切る」もこの領域かなと。カットできる野菜は、切ったらまたつなぎ直すところで、なんとなく現実に引き戻される気がするので。
にんじんは、おなべと同じで、本物のようなおもちゃで、リアルなにんじんを空想しながら遊びたいなと思うからエルツィ社の製品を置いています。
きれいだなと感じるものに囲まれていると、なかなかに幸せです。子どもにも、小さいうちからきれいなものをたくさん見て欲しいなと思います。