吉本和子先生の『積木と保育』という書籍を読みました。
第一章から、もう、保育現場での積木に対する気合が伝わってきます。
(1)積み木遊びの多様な教育的価値→9つのポイント
(2)積木の保育環境としての高い機能→9つのポイント
が最初のページに簡潔に書かれていますが、コピーして必携したいくらいです。
積木へのこだわりはいろんな方が持っていて、講習会、またワークショップも広まっています。そこでは『この積木!』というブランドが先立っていることがあります。それぞれのブランドの積木は素晴らしいし、その積木を使った取り組みも人をひきつけます。でも、柔軟性が足りないな、と感じていました。なんとなく、いつも似たパターンが展開されているような。ひとつのブランドとそのブランドが提供する理念や手順にこだわりすぎるからではないかな。この本では、保育現場での積み木遊びの価値と機能にスポットを当てており、私が感じていた物足りなさが補われたように思います。
最初のページを紹介して、最後に飛びますが、ずっと述べられてきたことが応用された1枚。
色んなものが使われています。船にヘリポートがあったら盛り上がるし、ヘリコプターを作るにはLaQが適していますよね。小さいお人形があると生き生きします。おもちゃ棚まで使われています。こんなものを作り上げたら、周りにお魚を作りたくなるかもしれません。それから港ができるかも。船を見に行こうよ!って声が上がるかも。
船の曲線をきれいに描いている積木は、ビルディングロッズといいます。
この形状のものはカプラが浸透しているかもしれませんね。カプラでも多分このように積めると思います。
ビルディングロッズは店内にも入荷しております。
300p入り税抜7800円。カラーもあります。
ビルディングロッズはカプラではないですが、カプラの偽物や類似品でもありません。カプラにはカプラのための活動がありますから、ビルディングロッズをカプラの代わりに同じように使いたいとなると、できることもあれば、難しいこともあると思いますが、現場でこんなにビルディングロッズが活躍しているよ、ということはこの本の中でたくさんの写真を通して伝わってきます。ビルディングロッズは、積むための板積木で、崩すためのものではないですね。最後に片付けなくてはいけない時は丁寧に集めていきます。崩しても音が良いとか、崩すのは子どもの自然な欲求という考え方はしない保育実践もあります。そちらにはビルディングロッズが、崩れにくい点でも良いかもしれません。
協力保育園さんのリストには、以前見学させていただいた園もいくつかありました♪
店内閲覧コーナーに加えましたので、またお手にとって見てくださいね。