夏代さんと工藤先生のトークイベントから店の模様替えへ

東京駅から1時間以上、日野市で開催されたトークイベントへ行ってきました。タイトルは『子どもと話す民主主義』です。スピーカーは、デンマーク在住の沢渡夏代ブラントさんと、横浜創英中高校長の工藤勇一先生です。

デモクラシーの意識、民主主義の思想は、もう生まれたときから始めないといけないということ、それをお聞きして、最近は私も0歳からの対話をというお話しをさせていただいていますが、とにかく気づいたときから。幼児教育期でも、学童期でも。

ただ、話す内容については、経験のない大人が良かれと思っての発言が、かえって対話を崩していることもあって簡単な話ではないと思いました。相手を、たとえ赤ちゃんでも、対等な人間と認めるところから。この人が仕事の相手だったらどのように話すだろう、それくらいの意識が必要なのかもしれません。子ども時代に大人に対等に扱ってもらってきた今の大人というのは、まだまだ少ないと思います。自分が経験してこなかったことはどうのようにしてよいかわからない。どこでその連鎖が切れるかというと、もう家庭の問題ではなく、教育がカギを握ることになると思うのです。

家庭の人であった夏代さんは、日常生活の中のデモクラシーを、教育者である工藤先生は、学校での民主主義を、それぞれの立場から語ってくださいました。今を生きる子どもにその意識を伝えて、成長して形が見えてくるまでにまだ相当の時間がかかると思いますが、気づいた人からすぐに始めたほうが良いのだと思います。

当日遅くまで、主催の日野社会教育センターのみなさんとおしゃべりし、行ってよかったと思うイベントでした。

翌日は都内のお店をいろいろめぐり、店作りのひらめきを得て、戻ってさっそくひらめきを形に。

店内の棚やおもちゃの位置が変わりました。置き方のテーマも変えています。

積木は、いろんな積木を一箇所にまとめました。積木遊びをもっと自由に。デュシマもグラパットもグリムスも、動物積木やおうちも、積木として遊べるものはみんなここです。実際に遊べるテーブルもあります。



続いて、2歳頃までの、どんなおもちゃを選んだら良いでしょう?にお応えするコーナー。ご家庭用にはこれかなと思うもの。ご出産のお祝いや、お孫さんにプレゼントしたい祖父母さんにもおすすめのコーナーです。おもちゃだけでなく、楽器やゲームも一部こちらに。



シュライヒやBRIO、ドールハウス家具など、コレクションのコーナーに続いて、大きく取ったエリアは園向けのおもちゃです。0歳児さんから年長さんまで、溢れそうになっていますが、アートやクラフト、書籍も合わせてご紹介しています。もちろん、園での遊びに活躍してくれますが、ご家庭でもお使いいただけます。先生も、お家の方もどうぞご覧くださいね。



ボードゲーム、外遊びとサイエンス。ネフの積木は別格で。それぞれのコーナーがあります。ぬいぐるみ、おままごと、工芸品、書籍、生活用品と、狭いながらも、絞っても絞っても相変わらずたくさん品物があるなと改めて思いました。



なんとなく思い込みがあって、ゲームはゲーム、楽器は楽器、メーカーはひとまとめにしていましたが、子どもが遊ぶ時に、どこのメーカーだとか、どのジャンルだとかきっと考えないだろうなと。より「遊び」に注目して並べ替えました。



また、お客さまと関わらせていただきながら足したり引いたり変えたりしていきます。



店は、縦長で使いにくいなあと思っていましたが、棚を横置きにしたら幅広く見えるようになった視覚の不思議。まとまった空間もできて、私たちスタッフも、落ちついておもちゃをお勧めできるようになったと思います。