幸せに生きる最初の一歩は『対話による小さな自己決定の積み重ね』。これは5月のデンマークの旅以来テーマにしていることで、今年、支援センターさんに講師として呼んでいただいたときのお話にも盛り込んできました。
さて、子どもにとって大きな自己決定のシーズン《サンタさんにお願い》。連日店内ではいろんな自己決定と大人の葛藤が繰り広げられています。子どもの決定に大人は揺れます。
・思いつきで言っているのでは?
・遊ばない気がする、すぐ飽きる気がする。
・レベルに合っていないように思う。難しすぎる、簡単すぎる。
・コロコロ変わるから、信用できない。
大人も子どもも『失敗したくない』から慎重になります。失敗を通してちゃんと選べる人になる、というのは大人でもあること。なのである程度避けられないかもしれません。
ただ、成功率を上げるために『対話』は有効だと思います。子どもが決定した経緯、気持ちを、ゆっくり話し合ってみてください。思いがわかると大人の気持ちも変わるかも。また、疑問に思ったことは、問いかけてみても良いと思います。それによって子どもの気持ちが変わることもあります。
仮に不安が的中しても、子どもはそれを通してなにか学ぶと思うし、今年はあれれと思っても、数年後良かったとなることもあります。私は、希望と全く違うお裁縫セットがプレゼントだったとき、そのときはがっかりしましたが、その後手芸が好きになりました。
おもちゃと遊びは、集中できない子を集中させるアイテムではなくて、おもちゃと遊びを通して集中できる子に育つためのツールだと思います。何になら集中できるか、年齢ではなくて状態に沿うことがひとつのカギかも。『見る』ことに集中できるなら、何歳でも、ベックの玉転がしのおもちゃでも良いと思います。すぐに飽きる、からなにかに集中できる子へ。小さなステップから。