昨年末から続いた店舗改装を終え、営業を再開しました。
いやーもう、大変でした。倉庫含め、店にある「モノ」の量を甘く見すぎていました。これまでの倉庫の品物を新しい倉庫、203号室に移したところで、既に全部が入り切らない。どうして?203号室のほうがずっと広いのに。旧倉庫にどんなアクロバティックな詰め込み方をしていたのか。フタを開けたら爆発したような感じ。途方に暮れました。改装前に思い描いていたのは、余白、でした。余白にちょっとした夢も見ていました。いい夢でした。
目が覚めて、とことん現実と向き合う日々。頭も体もフルで動かし続けました。そしてようやく、やりたいことはだいたい叶えることができたと思います。
作業中「とりあえず」を極力避けることを心がけました。旧倉庫には、「とりあえず」のままのものがずっと居座っていて、それは効率の悪さやミス、やる気の減少、雑な習慣を引き起こすことはわかっていました。なので、この機会に一つ一つ調べ、きちんと決めていくということを課しました。逃げられないことが、大変だった大きな理由の一つだったと思います。
いろんなことを整理して、把握して、それは次につながっていきました。決めたことが新しいアイデアを引き出してくれた。漠然としていた「遊びを大切にしたい」という思いが、『あそびのcafe』構想として具体的になっていきました。
長く同じことを続けていると、だんだん新鮮な感動は薄れていくし、とりあえずが積もっていくし、新しいことに対して億劫になっていく。この改装も、やる前から大変なことはわかり切っていて、かなりの覚悟が必要でした。ようやくまたオープンできるところまできて、大変だったけど取り組んで良かったと思っています。
改めておもちゃ屋の仕事を楽しいと感じています。まだこれからやりたいこともあって、この改装を拠点にして、ひとつずつやっていこうと思います。前より良い店になったと思います。ぜひお越しくださいませ。