虹の形だけではない積木
箱を開けると、色と大きさが異なるアーチが重なる、見慣れた虹の姿が目に入ります。きれいだけれど、どうやって遊ぶのだろうと考えます。一度バラバラにして、また虹の形に戻すかもしれません。遊び方はそれだけでしょうか?アークレインボウは、それだけではない、その先の遊び方が豊かにあります。
ひとつひっくり返してみる
ひとつピースをひっくり返すと、ゆらゆらと動きが出てゆりかごみたい。アーチのフチに合わせて積んでいくと、重なりに隙間ができて全体に丸くなります。このままゆらゆら揺らして遊びます。どこまで大きく傾けることができるでしょうか。
全部ひっくり返してみる
全部ひっくり返して無造作に並べてもそれだけで何か美しい。
付属の木玉を走らせたり、マレットで触ると不規則にゆらゆら揺れ合ったりと、曲線の積木ならではの動きを楽しめます。
マレットでたたいた時は、木琴のような、音階のある、明確に響く音は出ませんが、積木の置き方とたたき方によっては木の軽い響きをお楽しみ頂けます。
渦巻くように並べてみる
一番大きいアーチの次に、カーブに沿って、次に大きいアーチを並べます。次もまたカーブに沿って、次に大きいアーチを並べます。順に、最後までカーブに沿って大きい順に積木を並べていくと、ぐるっとうず巻のような形になります。積木と積木の隙間は通路のようになりました。上に木玉をのせると、ぐるっと木玉が通ります。最後の中心まで木玉は転がるでしょうか。
アークレインボウの色合い
アークレインボウの塗装は、色はツヤを押さえ、全体的に少し灰色かかった、抑えめのトーンです。そのため、多くの色を使っていても穏やかな印象です。
アークレインボウ達人によるアークレインボウの紹介
アークレインボウを積木の貴公子と呼ぶ相沢康夫さんの動画です。曲線の上に曲線が乗ったり、バランス的に難易度が高い積み方も紹介されています。達人にしか積めない技をご覧ください。
積み方を極める
【パターンブック】
積み方見本のパターンブックでは平面遊びから、とても難易度が高く再現が難しいものまで、様々なパターンをご紹介しています。ひとつひとつに取り組むうちに、もっともっとこの積木と仲良くなることでしょう。
グリムスの虹の積木と比較して
グリムス社のアーチレインボーはアークレインボウと形はよく似ています。どちらも同じように遊べるかというと、できることも、できないこともあります。
特徴
アークレインボウは、合板を使い、サイズを正確に合わせています。
アーチレインボーは、ひとかたまりの木を薄いアーチに切り分けているので、同じセット同士は合いますが、形や重さにムラがあります。
木の質は、アークレインボウのほうが均一に近く、バランスは正確さで釣り合いを取ります。
アーチレインボーは、ピースの大きさやしなり方、重さのバランスが製品ごとに異なり、感覚でバランスを取っていきますが、どうしてもポイントが合わないムラも時折見られます。アークレインボウの方が積み方のバリエーションに挑戦しやすい品質です。
塗装
アークレインボウは、色を染み込ませています。控えめなニス塗装がされており、少し滑りやすくなっています。
アーチレインボーは、塗装しており、ニスは使っていません。表面はマットで少しザラつきもあり、積んだときに滑りにくいです。アーチレインボーは上に小さなお人形など並べることができますが、アークレインボウは滑り落ちます。
大きさ
全体的に、アーチレインボーが大ぶりです。重みもあり、大人でも両手で持ち上げます。安定感があり、トンネルなどに使う時はズレにくいです。アークレインボウの方が細身で軽く、その分、比較して倒れやすいです。
どのように使うか
積木として積んで遊ぶのはアークレインボウの方が、精度やサイズ、色合いの面で適していると感じています。アーチレインボーは、トンネルやお山など、色と形を活かした世界観の補助に、イメージ遊びに、より適しているように思います。どのように遊びたいかによって決めていかれると良いと思います。