【krtekスタディツアー2024レポートNo.3】学童さんの時間とツアー参加者の出会い

午前8時を過ぎると学童さんが順にやってきます。夏休みなので、1日を学童で過ごします。過ごし方は1年生から自分で決めます。

宿題や課題があるのが夏休み。勉強を始める人。

ボードゲームなど、遊びからスタート

学童さんは集まる時間、帰る時間もバラバラですね。だんだん友達が増えて、まただんだん少なくなっていく。友だちが来ると嬉しい。一緒にお気に入りの場所をキープ。

人の流れの移り変わりへの対応が、自然だなと思いました。ハラッパさんの学童さんたちは、一人でも過ごせるし、友達とも過ごせる。学年が違う子とも過ごせる。誰と過ごすかということが、やりたいことに伴っているのかなと思いました。誰と過ごすかが、やりたいことより大切なのは気づかないうちにストレスになります。やりたいことが見つかる環境の大切さを、このような場面から感じます。

源氏物語の世界にハマっているそうです。姫や衣装を描き写しています。

そういえば、ハラッパキッズとしての連帯感を感じた場面。

この日は、ローカルラジオのパーソナリティとして学童さん2人がラジオ局に行っているとのこと。生放送を流し始めると、仲間の声にみんな集まってきて嬉しそうに耳を傾けていました。

どんなに大人がかまっているかと思えば、むしろスタッフさんたちはできるだけかまわない。しかし、背中で敏感に学童さんたちの様子に常にアンテナを立てています。小さなトラブルは日常ですが、小さいうちに察知して対話で解決してしまうのが、みんなが落ち着いて1日を過ごす秘訣。

大人も子どもも、自分の場所で自分の仕事をする。その中で、大人は、ちょっとした変化にいち早く気づき、すぐに適切な対応をするということを意識してみたいと思います。ポイントは『音』だと言います。話し声だけでなく、歩く音、ものを動かす音。音で状況を判断する、大人の感受性が問われます。

今、何が起きているのだろう。大人が常に凝視していては子どもはのびのび過ごせない。成長に従って、手を離していき、目を離していき、最後まで心は離さないこと。

ハラッパAFTERSCHOOLさんは、ただ学童さんををお預かりし、時間を過ごさせてあげるだけではなく、ちゃんと学童ならではの育ちの場としています。でもそれは、学校的教育的というよりは、家庭的生活的な中での学童集団の育ちがより重要視されています。

食べること、休むこと、清潔を保つことなど。むしろ、忙しい現代の家庭生活の中で、失われがちになっていることを、ゆっくり静かな時間の流れで大切にしています。

おやつは、あそび心をスパイスに、季節のもの、地域のものを、栄養も嗜好も考えて、時には学童さんたちも一緒に用意。

掃除も楽しくなるような掃除道具のディスプレイ。もちろん機能的でもあります。環境ひとつで面倒そうなことが楽しいことになります。

安心して過ごすことができないと、大人との信頼関係は築けないと思います。自分らしくありのままでいられるために、大人の細かい、でも見えない配慮を、ツアー参加者のみなさんが感じ取ってくださいました。

大人の声が聞こえてこないこと。大人の立ち位置や姿勢が明白でした。こどもがこどもで、そこに気持ちよくいられることにつながっていると感じました。(参加者レポート)

私たちツアーのメンバーも、無事全員がそろいました!良かった。ようやくリアルにお会いできました。

まずは、豆腐百景さんのお弁当をいただきながらご挨拶。ハラッパさんから研修の概要などお聞きしました。

ツアーは、ハラッパさんのフィールド見学から、深い学びへと進みます。