【krtekスタディツアー2024レポートNo.5】人が減り馬が増え浦河町へ、キンダーリープ号

札幌市で朝を迎えました。遅くまで話し込んでしまったので寝不足気味です。でもこの日は浦河町まで移動するので朝はゆっくりしていられません。新千歳空港からは3時間弱の車移動になるので、その間に休みましょう。頑張って新千歳空港まで行きますよ。

札幌市は大都会です。道路は碁盤の目に整備され、朝は交通量も多い。

札幌駅からエアポートライナーに乗って新千歳空港に向かいます。北海道を訪れるとエアポートライナーを利用しますが、朝の通勤時間帯に乗ったのは初めてでした。40分ほどの乗車で、空いていれば北海道の風景を楽しめるのですが、ラッシュで、立っているのはもちろんつかまるところもない状態。蒸し暑く酸欠になりそう。新千歳空港も人が多く、この日一番疲れたのは朝のこの時間でした。

少し休憩して、浦河町へ向かう車に乗り込みます。ここまではちょっと大変でしたが、無事、時間通りに車は出発しました。

札幌市を抜けると、すぐに風景が広い大地に変わりました。牧場が見え始め、お馬さんがいます。そして、右側に海が見えるようになると、延々と似た風景が続きます。

浦河町までは、走り続けて2時間半ほどかかります。休憩を入れたら3時間が目安。

休憩場所はこの道の駅になります。だいたい中間地点で、トイレやお店があります。ここではピーマンソフトが食べられます。鮮やかな緑色で、ピーマンの甘みだけ生かしていておいしい。

実は、浦河町はいちごの産地、夏いちごをつくっています。いちごスイーツのキッチンカーが来ていました。なかなか出会えないと思いますが、もし出会えたらぜひどれでも、いただいてみてほしいです。ツアーメンバーに大好評でした。

車中しっかり寝て、食べて、すっかり回復してお昼ごろ浦河町に到着しました。浦河フレンド恵学園理事長やっちさんが出迎えてくれます。フレンド恵学園のフィールドに降り立ち、目の前に広がる大自然を見つめます。

荷物を置いて、呼吸を整えているうちに、キンダーリープ号さんが到着しました。キンダーリープ号さんは、小樽のおもちゃ店キンダーリープさんの移動販売車です。本州で出会えるチャンスは滅多にありません。北海道でも簡単には会えない。でも私たちは本州という第一関門を突破しました。ぜひキンダーリープ号にお会いしたいと店長のスギモトさんにお願いし、来ていただけることになりました。

スギモトさんがお店の準備を始めると雨が降ってきました。よくあることだそうです。キンダーリープ号は、庇があって、少々の雨なら大丈夫。森の学園フレンドさんにとっても雨は日常のこと。お店が始まりました。

夏休みの学童さん、園児さん、がっこうの児童さんたち、学園の先生たち、多くの方が入れ替わり立ち寄られ、いつ見てもお店が賑わっていたように思います。私たちも、学びの合間にちょこちょこお邪魔しました。良いおもちゃ、楽しいおもちゃを浦河町で、多くの方にご覧いただくことができて本当に良かったです。またお伝えしたいものを広めることができたように思います。キンダーリープさん、ありがとうございました!

浦河町の漁師さんが、初めて触れてすぐに皿回し成功でした。何か漁に通じるものがあるのか?

学園にはいろんな大人、いろんな子どもが集まっていて、私たちも、どなたがどういう事情でここにいらっしゃるのかわからない。それぞれの方がなんだか好きなようにそこにいて、自分の役割を果たしている。知らないうちにいろんな人と触れ合っている。リアルな多様性。受け止めるのは、圧倒的な自然環境のフィールドなのだと思います。大自然の中で、人の違いは小さいと感じます。フレンド恵学園さんならではの、この学び。

「学び」という言葉、多用されますが、たいていかなり狭い意味で使われています。教科書的学問に通ずることを学びと称しているのではないでしょうか。あるいは『これができるようになった』を学びだと思っている。評価とセットになっているからそうなるのでしょう。遊びが学びの本質は、成果を具体物で評価はできないものだと考えています。だから信じるしかない。その感性を大人が高めるしかない。子どもを育てることには力を注いでいても、大人自身が育とうとしているだろうか。大人が、自分が評価されることに振り回されていたら、子どもの学びの本質が遠のくように思います。

ここに来ると、多くの言葉が必要なくなり、ここから私の写真も極端に少なくなっていきます。ただそこで感じていることの心地よさに浸り始めます。

私たちは室内に戻り、研修に続きます。