【krtekスタディツアー2024レポートNo.6】森のがっこうの学びから森のバーベキュー

午後後半は、フレンド恵学園さんでの研修です。井原理事長からお話を伺います。

内容は、どのようなミッションを感じているか、どのような理念を掲げているか。

将来のためではなくたった今の幸せを考える。
遊び(自分からやりたいと思う楽しいこと)が学び。
自分が得意なことと苦手なことを分け合う。
やってみて学ぶ。
関わる人はみな平等。
何かに固執しないこと。

共に働くために価値として感じていることを改めて確認します。内容は特別に新しいことではないのかもしれないですが、共有しようと思うと難しさを感じるかもしれません。私たちに印象深かったのは、数多いスタッフの方たちにこの価値観が浸透していたことです。

井原理事長だけでなく、現場のスタッフさんが代わる代わるお話をしてくださいました。その内容に、同じ価値観を持ち合わせたベースがあることに気づきます。そのための話し合い、理念を目につくところにいつも貼っておくなど、努力していらっしゃることをお聞きしました。

それが、トップダウンの押しつけではなく、理事長の「人の嫌なところは見ない、いいところだけ見る」という姿勢からも感じられます。かといって理事長が突っ込みどころのない完璧さで率いるというよりは、むしろツッコミどころ満載の理事長に「もう〜これだから理事長は」とスタッフさんたちがご自身で勝手に育ってしまうような環境かもしれません。みなさんが楽しそうなのがとても良かったです。

参加者の感想より

悩みが出ても理念に基づいてどうしたら良いか考えられる。理念が夢の言葉として一人歩いているのではなくスタッフ共通の指針となっているところが素晴らしいと思いました。

ヨコの関係を大切に(理念)・・・誰もが尊重されて大人もこどもも安心して気がついたことを発信できる場所になっている。

→弱さの情報を公開しやすくなる。

→声かけが増える。抱え込みが減る。サポーティブな職場になる。

→こどもの話が増える・・・好循環!!!こどもにもそういう考え方をしてほしいと思うのです。現場でその考えが生きていることに感動しました。

”こどもの幸せ“を見失わないために“こだわり”を排除する・・・誰のために考えたかったことなのか・・・大切ですね!!

“自然のある環境”や“理念”の使われ方に“真実”がある、と感じました。真実には物事を動かす力がある!!!わたしも真実を大切にしたいと思いました。

このメソッドではこういうことは禁止している。子どものためにはこれが必要。
私たちは、良かれと思ってたくさんのことにこだわります。

フレンド恵学園のこだわりは、「こだわらない ことに こだわる」ことです。これはダメ、こうあるべき、それは誰の、何のためか、苦しさを感じたとき、立ち止まって考えてみると良いかもしれません。

さて、座学が終わり、懇親の夕食会は外でバーベキューとなりました。

森のがっこうでは火を使うことは日常で、学校の児童さんたちは器用に道具や火を扱います。マッチやライターではなく、ファイヤースターターという金属棒をこすり合わせて火を起こします。消耗品ではないのでひとつ持って使えるようになりたいと思いました。

バーベキューは「とうきび」からスタート。皮ごと蒸し焼きにします。粒が白いとうきびも、おなじみの黄色いものも、びっくりするくらい甘くて、最初から1本ペロリです。その後も、野菜、海の幸、山の幸とどんどん焼いて食べて、途中何度か雨が降ると、テントを動かしたり、椅子を出したり片付けたり、なにもかもが楽しく、人と人が混じり合い、話しながら、食べながら、時間が過ぎました。

森のがっこうに体験入学した子どもたちも、たくさん体を動かしたことと、楽しい雰囲気につられてか、お母さんたちがびっくりするほどよく食べたそうです。

辺りは暗くなり、私たちは今日お泊りのゲストハウスへ向かいました。ハウスのお風呂は一般開放のレトロな銭湯で、地元の方ともお話しながら汗を流し、みなよく眠りました。