【krtekスタディツアー2024レポートNo.7】それぞれが感じたこと、無事解散

ツアー最終日です。良かった、みなさんお元気そうです。朝のお散歩で近くのコンビニまで朝ご飯を買いに行き、ゲストハウスのリビングでおしゃべりしながら朝ご飯を食べ、身支度を整えました。

時間通りに予定は進み、今日もフレンド恵学園を訪れます。体験入学の子どもたちは森のがっこうへ、大人たちは、学園のフィールドである森に入らせていただきました。

雨上がりの森はしっとり。圧倒的な包容力に私たちは抱かれながら、各々の感じるところに浸っていました。森のがっこうには馬が二頭いて、普段から自由に森を歩き回っています。私たちが森にいる間にも姿を見せ、二頭仲良く草を食みながら、ゆっくり目の前を通り過ぎました。あまりに非日常の光景に、「すごい」としか言葉が出ないのですが、みなさんの表情は穏やかで、森の力を誰もが感じていました。

森のがっこうでは、ちょうど今年度、東大と共同研究で行っているプロジェクトの2日目で、普段とは違う活動が行われています。がっこうには、川も流れており、川の中に入り、【音】をテーマに活動を広げていきます。水の中の音を拾う本格的な機材が入り、大自然と先端技術が一緒に子どもたちの活動を後押ししていました。

夏期留学中の子どもたち、体験入学の子どもたち、国内外いろんな子どもが入り乱れ、言語もいくつかが飛び交っています。そのような混沌さもとくに気にならない、不思議な光景です。

森にいた馬たちが、いつの間にかがっこうの方へ降りてきていました。背景に馬たちがいて、手前にはプロジェクトの子どもたち。

この旅のテーマは『子どもたちの幸せを見つける』です。

午前を外で過ごし、お昼には給食をいただいて、旅のまとめに入りました。

参加者の感想より

自分の好きなことに没頭しているこどもは目がキラキラしている。
自然の中で駆け回っているこどもたちを見るとホッとします。
本来、子どもはこうあるべきだと再認識しました。

受験のための勉強には限界を感じます。
子どもが生きていくために、幸せになるために、今やっていることがベストか?と自問自答の日々でした。幼児期の遊び体験が極端に少なくて、勉強=苦行になってしまう。

日本のお母さんが「こどもを野に放て!」ないのは、
「勉強しないと(いい大学に入れないと)幸せになれない」という30年前の価値観がまだ根強く残っているから。一方で、「こども時代の豊かな体験が感性を磨き、それが土台になってスポンジのように知識を吸収して学んでいくんだ」と気づいているお母さんがいることも事実。

「考えることを繰り返していると考える力は育つ!考えるチャンスを与える!」
この言葉が今の私にど真ん中に刺さり、ワクワクした気持ちが湧いてきました。

大人のちょっとしたきっかけづくりで、こどもは自ずからどんどん自分の世界を広げ、楽しむ力があるんだなぁということを、感じます。
素晴らしい体験をありがとうございました!

今回の旅は、わたしにとって
生き方に触れる旅でした。
ひととひとが関わることによってうまれるもの、想いを語りあうこと。
想いの交点から、新たな幸せが生まれていくようなイメージが湧きました。

自分が大事にしたいことはなんなのか、
目の前の人に、いま、どう関わる事が最適なのか、自分で考えていく事が大事だなぁと、学びました。

4月に児童福祉法が改正されて、子どもの意見を聴くことが法として実施されていくことになっている。それが、もう日常に大切にされているところをパラッパさんや森のがっこうさんで見せていただけたと思いました。
大人は大人の役割として、こどもの声を聴いて、それを形にできるように支援する…苦しいこともあるけれど、毎日のなかで大切にしています!頑張るぞー

森のがっこう体験入学に参加された方のご感想シェア

ここに来る前、子供達はあまり乗り気ではない様子で、せっかく行ってるのに、行き渋ったらどうしよう、馴染めなかったらどうしよう、など心配していましたが、親の心配は全く不要で、子供達は初日から思いっきり楽しんでいました。

特に長女は、小さい頃から場所みしり、人見知りでしたが、ここではすぐに打ち解けて、自分の意見も言えて過ごしている様子で、毎日今日が1番楽しかった!と、最高記録を更新しながら過ごしていました。

そこまでの楽しい!という感情を見たのはいつぶり?という感じでしたので、とても嬉しかったです。

ここでは、大人と子供が対等な関係で、ありのままを受け入れてくれる安心安全の場がある、というのが大きな安心感だったのかと思います。
毎日、様々なチャレンジをしながら、できたことに自信を持ってきている様子が感じられました。今まで1度も作ったことがなかったお弁当を自分で作って持っていく!と5日間全部自分で作ったことは驚きました。

お友だちの刺激を受けながら、たくさんのやりたい!できる!の経験ができたようです。

普段から学校に行き渋る姉、都市部の園庭のない保育園のため一度自然の中の保育園を体験して欲しいと思う弟の姉弟で通わせていただきました。子供達がお迎え時に毎日今日も楽しかった!といって嬉しそうな顔を見せてくれると、親もとても嬉しく、夫婦でお迎えに行くのが楽しみでした。

オルタナティブスクールは、名前くらいしか知らず、実際に体験してみると、今までの自分の価値観が揺らぐほど、感銘を受けました。

いろいろなお話を聞かせていただき、子供達への関わりを見学しながら、これまでの自分の枠組みを越え、新しい選択肢の1つとして知れたのはよかったと思います。

また、バタバタとした日々を送る中で、自然の中で、親も子もそれぞれが満たされた時間を過ごすことができ、家族にとって非常に貴重な時間でした。

子供達は、森のようちえん、学校にまた来たい!森に行きたい!と言って、親も楽しい想い出ができ、本当によかったです。

また、ここに来て、エネルギーチャージしたいと思います。

ようちえんの先生方は、いつも元気で明るく笑顔子供を見守っておられ、どなたとお話しさせていただいても、息子のいいところを伝えていただき、とても温かい気持ちになりました。

最後にいただいたお写真では、息子がタオルのバンダナを巻いて、嬉しそうに料理をしている様子を見て(採った虫を焼いてると教えてくれました笑)、先生方の細かな対応に、感謝いたします。

森の学校のほうでは、やっちさんをはじめ、もっちゃんの子供達とのやりとりが、横の関係で、子供達を尊重している様子に、親の方がとても勉強させていただきました。もっちゃんが珍しい毛虫の写真を撮っていたり、ごりおんさんが、全力で子供達と走って、子供達と一緒に楽しんでいるが印象的でした。

心のなかには感動がたくさんになり、お別れのときはみんなで涙が溢れ、抱き合いました。ご参加の方同士で、また集うお話も進んだそうです。とても嬉しいことです。

無事、解散場所の新千歳空港に到着し、学びの旅を終えました。子どもも含めたたくさんの人数が全員、最初から最後まで元気で、アクシデントなく全行程を終えることができ、感謝しかありません。寄せてくださった感想を拝見し、幸せな子どもがまた増えることを確信しました。

店を開いて20年の節目に深く考えた『子どもの幸せ』は、私なりの形で見つけることができました。これからも追求を続けます。学びの旅へご参加いただき、ありがとうございました。