このおもちゃのどういったところが知育なのか

もうすぐ初めての赤ちゃんが生まれるお客さまと、店内でお話しさせていただきました。

「知育玩具って、どういうものなのですか?先にスーパーのおもちゃ屋さんにも行ったのですけど、『知育玩具コーナー』があって、これは知育のベビージムです、と。どういったところが知育なのですか?」とのこと。

そのベビージムがどんなものかはわからないのだけど。

お客さまのふとしたお言葉をきっかけに、思いを整理することがあります。このときも考えました。それで思ったのは、知育って、物質としてのモノではなく『関わり』なのではないかなということ。極端なところ、どんぐりも関わり方次第で知育玩具。STEM教材が関わり方によってはインテリアになってしまうかもしれない。

別のお話。

メディアとの付き合い方は、子育て中の方の関心事としてずっとつきまとっていることのひとつ。動画やIT機器、SNSの良し悪しについて、どちらも言い分はあります。良いコンテンツがあって、それを刺激に親子で新しい活動を一緒に楽しむということもあります。

メディアから入る情報が、受ける方の脳のどれくらいを占めるかということなのかなと最近感じています。頭の中に余白があるのか。受けた情報が、余白にある創造性&想像力を刺激するのは良い使い方かなと。なんでも、余白は大きいほうがいい。

受けた情報が頭の大部分を占めると、考え、創り出す力の出番が引っ込んでしまう。入れた情報を、見るだけ、真似るだけになってしまう。真似は本家を越えることができず、そこまでになってしまう。大人も、自分も含め。

メディアの良し悪しより、余白がどれだけあるのかということに関心を向けてみたらどうだろうと思いました。余白少ないなと感じたら、どう増やすか。頭の中全体の容量を増やして余白スペースを作るのか。インプットを減らすのか。質を問うのか。余白を刺激する環境を整えていくのか。

全体の容量を増やすのがメディア以外の実体験、特に自然体験。余白を刺激する環境が、おもちゃであり、関わりであるのかなとなんとなく、考えていました。

店内から私たちスタッフが学ばせていただくことはとても多いです。ありがとうございます。