深く反省したいつもの角田山登山

今月、深い山域への挑戦を計画しています。ちゃんと歩き通すために、山トレーニングはきっと役に立つはず。ようやく少し涼しくなってきたので、近所の里山で足を慣らすことにしました。

年に何度も登っているおなじみの角田山で、正直、軽く見ていました。小さな山ですが、登山コースが7つくらいあり、多分どれも一度は利用していると思います。今回は、傾斜がゆるく距離の長いコースをさっさと歩いてこようと思っていました。

最近はトレーニングの成果も出て、なかなかよく歩けるようになっています。快晴で、雨具も何もいらないかと思いましたが、まあ一応雨具の上だけはザックに入れました。あと簡単な応急処置セット。食べ物も飲み物も、往復のときに必要な分だけ持ちました。食べ物や飲み物は、山では自分のガソリンです。切れたらほんと動けなくなることがあります。大きな山に行くときは予備も持っていくのですが。

午後には予定を入れていたので、最速最短で行ってくるつもりでした。なので、出かけてすぐ登山靴を忘れたことに気が付きましたが、今日のコースはスニーカーでも登れるレベル。まあいいか、とそのまま登山口に向かいました。

登山口から、地図も見ないですぐに登り始めました。順調に、人を追い越しながらどんどん登ります。90分のコースを50分ほどで登り切りました。余力があり、大して休憩もせず、すぐに下り始めました。下りてすぐ、小学校登山の団体とすれ違いました。大きな団体で、すれ違い切るまでけっこう時間がかかりました。山ではすれ違いで挨拶をします。次々と「こんにちはー」と声をかけ合い、ちょっと集中が切れました。

元気な子も、もうやだーと言ってる子も、いろいろでしたが、やっぱり山に来てくれると嬉しい。

また静かになり、駆け下りるように順調に下りました。ゴール直前に眼前に広がったのは、海。

角田山は、海から登るコース、峠から、里から登るコースとあり、私は今回峠の方から登り始めているのです。海に下りるのは、どこかで道を間違えたということ。途中で気づかずしっかり下まで道を間違えたのは初めてのことです。動揺しました。自家用車が登り始めの登山口にあります。そこへ行かないとお家に帰ることができません。こういうとき、こういうとき、、、

分岐がどこだったのか、どのコースに下りてしまったのか、ここからの行動はどうするのが良いのか、判断力を失ってしまいました。地図を見ないで登り始めてしまったので、正しいゴールがどこにあるのかわかっていない。

こういうときは、一旦落ち着くのが得策なのですが、一番簡単で、ハードで、確実に近い方法、『分岐まで登り返す』を選びました。Uターンして、今トントンと下りてきた山道を登り返しました。食べ物と水が、余分な往復分持っておらず、体力が切れたらどうしようと不安でした。海に下りるコースはまあまあ傾斜があり、スニーカーもちょっと辛い。準備不足が不測の事態に効いてきます。しかも前半ハイペースで飛ばしてしまってますし。さらに、間違えて下りたコースはほぼ登山者がいないコース。途中で動けなくなっても発見してもらえないコース。

せっかく急いだのですが、この道間違いで、午後の予定に間に合わせることが難しくなりました。この時点でリスケジュールをお願いし、ゆっくり確実に登り返しました。30分以上登り返したと思いますが、覚悟していたより少し手前に分岐点があり、正しい道から正しい登山口へ戻ることができました。角田を同じ日に2回登るなんて初めてのこと。追い込まれると力が出てくるものです。なんとかなりましたが、深く反省しました。

慣れた近所の低山も決して甘く見てはいけない。常に謙虚に丁寧に慎重に登らなくては命取りになる。

下りてから地図を見ると、もしかしたら登り返さず、間違えた登山口にに下りてしまって、そこから正しい登山口に歩いて向かったほうが、早く楽だったかもしれないことがわかりました。

次からは、もうこんな甘く見るような登り方はしないと心に刻みました。持ち物、コース、いろいろちゃんと準備して、さらに山を楽しもうと思います。登山アプリも活用しましょう。良かった、戻ってくることができて。