保育study2日目はそれぞれお選び頂いた分科会です。分科会は午前にABCからひとつ、午後にもABCからひとつ、全部で6つの講座から2つ受講していただきます。
分科会Cはアートです。C午前はみつろうクレヨンとトランスパレント、C午後はシュトックマーの色です。
子どもを一人の人間として尊重して向き合うなら、美しいものに触れる環境を整えることはとても大切なことだと思います。私は本当に美しいものは自然の中にあると感じています。自然の中にある素材、自然の中にある色、自然の光、自然の音。自然に対して畏れを覚え、恵をいただく気持ちで作られたものは美しいです。
子どもは大人より自然に近い存在だと思います。大人より美しさに対する感受性は高いのでは。でも大人は『子どもはこんなもの』と思ってしまっているのではないでしょうか。美しさは心を豊かにします。豊かな心は柔らかく周りのものを吸収します。子どもの時期にぜひ出会わせてあげたいと思います。
自然由来の素材で作られたみつろうクレヨンは、蜜蝋(ハチが巣を作る時に出すロウです)という独特の特性によっていろいろな表現方法を楽しむことができます。分科会午前は、みつろうクレヨンを使って、これまでにあまり馴染みのないワークに挑戦します。ヒント。ロウは熱で溶けます。作品作りや、クレヨンで光を感じる体験をしていただく予定です。
もう一つの素材、トランスパレントは、光を感じさせる透明感のある紙です。折って重ねたトランスパレントスターはよく親しまれるようになってきました。実は他にも楽しい使い方があります。やってみましょう!
午後はシュトックマーの色です。
シュトックマー社は安全で芸術性の高い素材にこだわっており、特に色彩についてはゲーテの色彩論とシュタイナー教育学に裏付けられた質を追求することを目指しており、大変に美しく幅広い表現が可能です。午前はクレヨンを使うので、午後は水彩とみつろうねんどのワークです。
自分にとって心地よい、そしてすぐにでも子ども達に手渡したくなる経験です。