子どもと遊ぶゲームの選び方

とは言っても、「このように選びましょう!」と言ったマニュアルがあるのではありません。あったら私も欲しい。
子どもがボードゲームで遊ぶと良いらしい、という認識が急速に高まり、何か選んであげたい、一緒に遊びたいという思いが広がっていることを感じます。とても嬉しいことです。それで、「何がおすすめですか?」とお問い合わせをいただきます。

どのお子さんにも絶対楽しいコレ!というのはないと思います。まあ食べ物でもなんでもそうですよね。好みとか向き不向きはあります。選び方指南書などいろいろ特集されていますが、それを見てなかなか良さそうと思っても、家族にはヒットしないこともあるみたいです。あと、家族ゲームを選ばれるときは、大人の方がそれが好きになれるかどうかはなかなか重要だと思います。一緒に遊ぶ大人がつまらなそうにしてたらどんなにおもしろいゲームでも子どもには楽しくありません。だから、できるだけ親子一致で。これもけっこう難しいみたいですけどね。ひとまず、大人が願いを込めすぎるのはちょっと諦めましょう。『考える力をつけて欲しい』『集中力を育てたい』『コミュニケーションが大事』などなど、ゲームを通して子どもの成長に望むものも出てくるのですが、ボードゲームで育つのは(おもちゃも同じですが)結果であって目指すところではないと思うのです。だから親子で楽しい!と思ったものがまずはベストだと思います。対象年齢は目安にはなるけれど囚われすぎないほうが良いかと思います。「これはもう簡単すぎますか?」とおききすることがありますが、簡単すぎてもいいですよ、楽しいと感じられるなら。どちらかと言うと対象年齢やや低めでご紹介させていただくことが多いかもしれません。難しいと感じるものを先にやってだんだん簡単にするより、逆のほうが良いかなと考えています。

店内ではサンプルで遊んでみることができますが、これはゲーム選びでは参考になる部分が多いと思います。たくさんご用意しておりますのでぜひやってみてください。ゲーム選びは遊んでみるのが一番です。
ただ、数は絞ったほうが良いと思います。その日に試してみるのは3つから多くて5つくらいがおすすめです。やりすぎると子どもさんは欲しいゲームがわからなくなってくるみたいです。大人はせっかくの機会にできるだけ多くの選択肢から最良を選びたいと思うのですが、子どもさんは最初に感動したものがあったらそれで頭が一杯になっている気がします。子どもさんがパッケージで選んでやってみたいと思ったもの、店からのおすすめ、大人の方が試してみたいもの、あたりから3〜5個といったところでしょうか。ゲームを楽しんでくださいませ!