わたしも座る!

遊びの環境は子どもの遊びでどんどん変わっていきます。といいますか、大人と子どもの共同作業ですね。

おままごとエリアにお人形の椅子が2つあります。お人形を座らせたら、自分も座りたい子が多くて、よくママに「◯◯ちゃんのお尻は入らないよ〜」と言われていました。お人形とお隣さんしたいのね。

ブロック社の乳児用椅子のサンプルがあり、こちらは小さい子が安心して座れる質の良い椅子なので「このお椅子は座れますよ」とコーナーに加えました。ようやく自分も落ち着いて座って…と思ったら、この乳児用の椅子はピーターキンベビーちゃんの定位置となることがその後とても多くなったのです。

実は、コーナーのお人形4体に対してお人形の居場所は、椅子2脚、ベッドひとつの計3箇所で、お人形の数に対して足りませんでした。居場所のない1体は他のお人形のお膝に乗せてもらうとか、ベッドで無理やり一緒に寝るなどしていました。その中でもピーターキンベビーちゃんはベッドで寝るにはベッドがやや小さく、お椅子はジルケお姉さんたちがいつも座っていて、なんだか宙ぶらりんだったんです。この、人間用乳児椅子が加わったことで、ベビーちゃんをこの椅子に座らせるお子さんが増えました。

小さなお子さんでも、大きさのバランスに対して自然な感覚を持っているんですね。それぞれのお人形の大きさに合った場所に落ち着かせたいようです。お人形みんなの居場所が決まると、かえってお人形の椅子に座りたいお子さんがあまりいなくなったことはおもしろい発見でした。

ある日の閉店後、ピーターキンベビーちゃんはなかなかの寝相でくつろいでいました♪