興奮を鎮めるおもちゃたち、しーん

医学町ビルにはオフィスやショップ、スタジオなどが入居している他に、2Fの201号室は不定期のイベントスペースとして利用されています。スケジュールについてはこちら

イベントが行われていると2Fが賑やかで、奥にいるクルテクも楽しい雰囲気を一緒に味わっています。
2Fのイベント前後にお立ち寄りくださる方も多く、新しい出会いもいただいています。

そんな中、ちょっとおもしろいと感じていること。
イベントによっては大人の感性に向けたものもありますが、子どもさんも一緒のとき、子どもさんのほうが先に関心が持てなくなると、ガマンできなくてざわざわしてくる声が聞こえてくることがあります。会場で鬼ごっこやかくれんぼが始まっている様子のときも。その後、子どもさんと一緒にクルテクに向かっていらっしゃいます。テンションは上がったまま、どんどん声が大きくなって近づいてきます。

そして、ドアを開けた途端、シーン…
子どもさんの表情がフッと真顔になって、おもちゃに直行して黙々遊び始めるのですね。なんだか急に音量スイッチを切ったかと思うくらいピタっと。ここまでに賑やかなときほど店内では一心に遊んでるように感じます。イベント会場で鬼ごっこをしていたからと言ってそのまま店内で続きをするかと言うと、そんなこともないです。

子どもが遊ぶ姿をイメージで捉えると、笑顔で元気で賑やかなことがよくあります。それは間違いなく一つの姿ですが、シーンと難しい顔をしてひたむきに遊ぶのも、とても子どもらしい一面。
子どもは元気なもの、うるさいもの、それを受け入れると同時に、子どものもう一つの顔が現れるものに出会わせてあげるのも大人の役割だと思うのですよね。
元気に活動に取り組んでいるときと、やることがないけどエネルギーは溢れているから騒いじゃう時と、あります。溢れたエネルギーは集中することに向けてあげることができます。こういうとき、有り余っているようだから公園に行こうか?という判断もあるのですが、意外と子どもの方は落ち着きたい気分だったりもするようです。
もっと小さい子だと、退屈だと眠気が来るけどそれほど眠いわけでもないからグズグズしたりとか。遊び始めると、眠そうだったのにご機嫌が持ち直したりしてます。

こんなときに、おもちゃ、すごいな、と感じます。
私の発想や技術だけでは子どものこの表情を引き出すのは難しいと思う。おもちゃを介したらもう少しなんとかなるかな、そう思って毎日おもちゃを並べています。