「まだ早い」「もう遅い」「すぐ飽きる」「長く使いたい」
まだ早い
玉転がしやハンマーのおもちゃをご検討のときに考えられるようです。
玉を口に入れるから危ない。ハンマーで家中どこを叩くかわからない。だからまだ早い。
メーカーの方でも、誤飲の危険があるものには0歳から3歳はNGのマークがついています。ビー玉ころがしのおもちゃにはみんなついています。
では、晴れて3歳になったらお選びになるでしょうか。
もう遅い
赤ちゃんのおもちゃだよね。もう3歳にもなってこれはないでしょう、そう感じるようになります。
玉を転がすなら、cuboroや組立クーゲルバーンのように自分で手と頭を使って組み立てて転がしたほうが発達に良さそう。トンカチトントンよりもっと頭を使う遊びをさせたい。3歳といえばかなりのことがわかるし、できるようになっていますものね。(もちろん、転がるのを見ていることも、ひたすらトントンすることも、いつでも遅いということはありません。大人でも楽しいです。)
さて、ではいつお選びになったらいいでしょう。
0歳から3歳NGは、側で見ていれば回避できる危険がほとんどです。そこさえクリアすれば、0歳から3歳さんの発達段階にはおすすめのおもちゃたちです。
見ていてあげられるときだけ、出してあげるという遊び方ができます。文字通り、見ているだけで、ときどき危ないと思ったら止めてあげて、それでお子さんは十分満足だったりします。語りかけなくても、教えてあげなくてもOK。困っていたらヒントをあげて、危なかったら止めてあげて。お出かけやイベントに行かないとき、お家で、側で自分の遊ぶ様子を見ていてくれると、それはそれで嬉しいみたいですよ。
すぐ飽きる
あれこれ手を出して、ちょっと触っては次から次へ。集中力がない、何が好きなのかわからないから選べない。
集中して遊べるようになるのも修行が必要なのかな、と思っています。なんでも、習得するには時間と経験の積み重ねです。はじめは手がかりもなくて、動いてばかりの子どもさんの姿に途方に暮れるかも。でも、1分しか遊ばなかったけど、お家の方がちょっとおもしろそうに遊んでいたら、2分ほど見ているかもしれない。自分で手を出して3分ほど触るようになるかもしれない、そうやって、遊びこむことに少しずつ慣れていくことはできると思います。
すぐ飽きるから与えるものがない、動画を見せておくのが一番集中する、からちょっと気分転換して、なにか一つから遊んでみようと始めて見るのもまた良いかと思います。
長く使いたい
長く使えるおもちゃは、用途の指定が少ないシンプルなおもちゃに多いです。年齢ごとに遊び方が変わるという点で長く使えるということですね。0歳のときは1ピースをなめるだけ、1歳になったら出すだけ、2歳だと並べるようになった、3歳だとたくさんピースを使ってお話しながら遊ぶようになった、というように、おなじおもちゃが量を変えて、遊び方を変えて長くお供します。
特に、はじめのうちに大人の関わりが大切になってきます。用途が定まっていないおもちゃの用途を目の前のお子さんに合わせてオーダーメイドするのが大人の役割。長く使えるおもちゃって、そうなんです。長く使うためには子どもさんの成長発達をよく見ていることも大切になってきます。
育てる、って、ホント大変なこと多いですね。
大変な中に、少しでも楽しいことが見つかると嬉しいです。それが、子どもさんの育ちだったり、見ているだけでも嬉しいかわいいおもちゃだったり、自分もおもちゃで遊んでみて思わず感動する経験であることを、大切にしていけたら良いなと思います。