美しく難しい迷路
ラビーリンスは、ケースの中の鉄球を中心に集めていく手のひらサイズの迷路のおもちゃです。鉄球は5つ。5つ全部を中心に運びます。ケースを操作して玉を動かします。
輪っかに切れ目が入った溝が、切れ目が互い違いに3重になっています。外から集めてきた玉は、向かい側の溝に移動させて、だんだんと中心に向かいます。
溝は、貼り付けではなく一枚の板からの削り出しです。この削り出しが本当に美しくて正確。
そして精度が高いと、この遊びが難しくなることが、実際に手にとっていただくとよりわかっていただけると思います。玉は全く思った所で止まってくれません。1つ動かすと、他の玉が自由にどこかに行ってしまいます。もどかしく、そしてなんとなく幸せ。難しいけれど笑いが起きます。
この幸せ感はどこから来るのかと考えると、ネフ社創始者のクルト・ネフさんデザインによるところが大きいのかもしれません。ネフさんデザインのおもちゃには、人を幸せにするユーモアが込められています。
適度な緊張感を持って静かに集中する時間は、ちょっとした息抜きにもおすすめです。リフレッシュします。うまく玉を集められた時はとても嬉しいです。
色は赤と黒の2色です。赤は少し深みのある鮮やかな色。黒は、真っ黒ではなくダークグレーです。
おまけのエピソード
店頭サンプルのラビーリンスを、簡単に「できたよ!」と見せてくれた女の子がいました。難しいのにびっくりしていたら、「これ使った」と、マグネフのステックを差し出してくれました。
よく思いつきましたね。簡単に解決してしまいました。カバーに傷がつくのでおすすめではありませんが、その発想には感心しました。