木のおもちゃってどんなところがいいの?

木のおもちゃだけが良いというわけではないですが、木ならではの良い点はたくさんあると思います。

積み木には適した重量が必要です。プラスチックや金属と比較しても、木の重みが最も適していると思います。積み木は崩れるものですが、崩れた時も、木の音は不快感を感じるものではありません。心地よいと思えばまた遊びを継続することができます。心地よくないからもう遊びたくない、それはもったいないことです。自然な感性として、木は心地よいものだと思います。

木製のおもちゃは、人がひとつひとつ丁寧に作らないとおもちゃとして十分に機能しません。いろんなことが発達した現代でも、木のおもちゃはほとんどの工程が手作りです。人の手がたくさん関わるということは、細かい部分にもしっかり思いが込められるということです。それは、遊ぶ人のことを考えているということなので、遊びには適していると言えます。

丈夫で長持ちです。使い捨てるものではなく、大切に使うと何十年も長く遊べるのが良質の木のおもちゃです。長い間人の手に渡るということは、その間に関わってきた人々をつなげることになります。おもちゃを介する人と人のつながりは、育つ子どもにとってもとても大切なことではないでしょうか。