難しさと美しさ
タワーからピースを取り出す前のカンパニーレは、隙間のない美しい塔。まっすぐ歪みなく立ち、空間から覗く、ピースがきっちり整った様子を眺めているだけでも気持ちが満たされてきます。
ピースを取り出していくと、次々現れる不思議な形に、元に戻せるのかしらという思い、またはこれから取り組むパズルにワクワクするかもしれません。10個のピースは全て形が違います。一度取り出して広げてみると、タワーに詰まっていたことを疑いたくなるほどピースたちは自由に振る舞っているように見えます。
タワーの底から、隙間ができないようにピースを入れていきます。全ピースが正しく入ると、美しい塔の完成です。
間違っていると、ピースはきちんと収まらず、どこか飛び出したり、穴が開いてしまいます。
どこから間違えたのでしょう?
いくつか取り出して途中からやり直してみますが、なかなかうまく行きません。結局全部出して最初からやり直し。いつか完成したときはなんとも言えない達成感です。
一度できたからと言って、次からは簡単などということはなかなかありません。遊ぶたびに難しさに直面し、楽しんでいただけます。
ふたつのカラー
ピースは全て黒と、ピースごとに色が違うカラーセットがあります。
カラーは、色で形の特徴をイメージすることができるので、黒より少し難易度が下がります。色の重なりがのぞく様子は、虹の塔のようで美しい。
黒は、カラーより難しいと思います。スッと伸びる黒の1本線は、これもまた美しいです。
タワーにピースを落としていく手応えも心地よい、趣味性の高いパズルをお楽しみください。