プラステンはどんなおもちゃ?
横に長い土台に、棒が5本立っており、5色のリング型コマが各棒に10個ずつ、それぞれの棒を通って重なっています。コマを棒から取り外したり、また棒に戻したりすることができるおもちゃです。
どんな遊び方ができる?
プラステンは、とてもシンプルで、内容は土台とコマだけです。ですが、おもちゃの王様と呼ばれるほどいろんな遊びを促し、長く遊ぶことができます。
棒から外す、棒にさす
1歳のお誕生日ころに初めてプラステンに出会うと、手を伸ばしてコマを掴んでみます。ポロッとコマが外れてびっくり。もうひとつ、もうひとつと、外すことを楽しみます。長く続くこともありますし、いくつか外しておしまいのこともあります。外すことがおもしろかったという思いは同じのようです。
外したコマを入れる入れ物を近くに置いておくと、外したらそこに入れるということも一緒に楽しみます。ビルディングカップは、色も対応しており入れ物にぴったりです。
土台とコマは別々に分かれるということがわかると、土台を倒して一気にコマをばらまくこともあるでしょう。転がるコマにまわりは大変ですが、子どもは嬉しそうです。
コマを土台に戻してみようとする動きも見られるようになります。穴の位置がズレてしまったり、せっかく棒に通しても、手にくっついてまた外れてしまったり、いろいろなことが起きますが、ゆっくり楽しみたいですね。
坂道を作って転がす
リング状のまるいコマは、たてにするとコロコロ転がります。絵本や、板で坂道を作り、コマをどんどん転がします。コマは50個あるのでダイナミックな転がし遊びができます。
ぽっとん落とし
指先でつまみやすいプラステンのコマを、差し込む遊びのパーツに使います。適当な箱やタッパーに、コマを縦にしたときにちょうど入るような細長い穴を開けます。貯金箱にお金を入れるように、コマをぽっとん落とします。ぽっとん落としは子どもの大好きな遊び。くり返し楽しんでくれることでしょう。
穴の角度を変えると難易度が上がります。少し手をひねらないと入れられないような穴も用意しておくと、手の使い方に変化が出ます。
付属のひもでひも通しをして遊ぶ
プラステンにはひも通し用の紐が1本入っています。紐は棒に比べてコシがないので、通すのが難しくなります。また通したあと持ち替えが必要になるので難易度が上がります。それでも、このコマには何かを通すことができるということを知り、やってみようとします。ひもの先にはプラステンのコマをひとつ結んでおくと、その後に通したコマが抜けず、長くコマをつなげることができます。
ごっこ遊びの素材
プラステンのコマは、おままごとの具材や、お買い物ごっこのお金にぴったりです。
おままごとでは、おなべで炒め物をするときに、鮮やかな色が気分を盛り上げてくれます。盛りつける時はいろんな食べ物に見立てられることでしょう。シンプルだからこそ、何にでもなれるところが子どもの想像を引き出します。
お金として使う時は、数を意識できます。1円、2円、3円と、コマを数えながらお買いものを楽しみます。
付属のサイコロを使って数遊び
サイコロが2つついています。ひとつは数サイコロで、1から6の数字が点で描かれています。もうひとつは色サイコロで、プラステンの5色と、黒が塗られています。
数サイコロと色サイコロを同時に振って、出た色の、出た数を外したり、入れたりしていくといった、ゲーム的な遊びにも発展させることができます。5色のパーツが10個ずつあるということと、数サイコロと色サイコロがあるということを組み合わせて、素材を生かした遊びが広がります。
模様遊び
コマを2つ並べて、その少し下の真ん中にひとつ置いて、更にもう少し下にいくつかを横に並べて置くと、顔のように見えるでしょう。
ひとつのコマの周囲を囲むように他のコマを並べると、お花のように見えます。
このように、コマを使って絵を描くことができます。平面だけでなく、立体に積むことでも表現ができます。また、土台の棒に、色を意識してさすことで、モザイクのような模様遊びにもなります。
ゲームのコマやパーツに
お手製のスゴロクのコマにもプラステンの出番があります。5色あるので5人で遊べます。サイコロもついているのでますます便利。
グループづくりのくじ引きや、得点板、仲間分けなど、使える場面はたくさんです。いつも見えるところに出しておくと、なにかと便利です。
白木の積み木にデコレーション
他の積木に合わせて一緒に遊ぶことができます。丸いリングの形や基本の色は、いろんな見立てに対応できるお役立ちのパーツです。お家を作ったら窓になったり、スタジアムを作ったら観客になったり、遊園地を作ったら遊具になったりと、積木遊びを豊かにしてくれます。
そろばんとして
幼児期の終わりから学童期にもまだまだ活躍します。足し算や引き算、繰り上がりのときの10の分割など、視覚で数を量として把握するのを助け、理解を深めます。割り算、掛け算など、先に進んだ計算を説明するときにもお使いいただけます。
遊び方を探す遊び
遊び方は、まだまだありそうです。有名だけど本当に遊んでくれるかしら、と気になりますが、こういったおもちゃの本当の価値は、自分から新しい遊び方を探しに行くことだと思っています。どうしたら関心をもってくれるか、大人の関わりも大切になってきます。今子どもが関心をもっていることを見つけ、その関心とおもちゃがなにか結びつかないだろうか、観察し、考えながら仕掛けていくことができるおもちゃです。
例えば、子どもが小さい頃、コマをタイヤに見立てて、シグナと合わせて列車を作ったことがありました。
これから、プラステンとどんなエピソードが生まれることでしょう。
パーツがなくなってしまったときもコマ1つから補充できるので安心です。