ごっこ遊び、真似すること

相沢康夫さんのYoutubeを見ていました。保育子育て面白ゼミがスタートし、その1回目は遊びについてがテーマでした。終盤のごっこ遊びについてのお話が興味深かったです。なんでもかんでも「ごっこ」をつけることの浅さへの指摘。ふむふむなるほど、と思いながら見ていました。

特に保育の場においての「ごっこ」について。子どものファンタジーのなかで好きにやらせておけば良し、または大人の設定に乗ってくれていれば良しとしてしまうことに対して、実はもっともっと大人が深く理解して環境を整えてこそ本来の意味を成すということに頷いていました。それは、ごっこ遊びをどう捉えるかということに関わってくるのだと思います。子どもはごっこによる模倣を通して身近な社会を知っていく。それが成長過程におけるごっこ遊びの意義なのではないかと。

子どもが今娯楽として楽しめば良いのか、これからの育ちを見据えたものとするのかで、用意する環境が違ってくるのだと思います。おままごとは代表的なごっこ遊びですが、毎回お姫さまのパーティしか開かれないおままごとなのか、役割分担があって(たとえ偏っていても)生活の一場面を再現しているのか、それも環境設定次第、と。ごっこは生活であり文化であり。そういう目で見るとまた環境づくりの意欲がわきそうな気がします。おもしろいですよね。深さを知っていくほどに保育はおもしろく難しくやりがいがあるなと思います。

写真はドイツの保育室の一コマです。お店なのですが、そう、ドイツのスーパーでもなんでも、レジの人は座っていましたね。椅子があるの、納得です。