フレーベルの学びを書いてきましたが、やはり忘れてはいけないのがSINA社、ジーナ社です。
この、ジーナ社という会社は、フレーベル理論に基づいたおもちゃ作りをし、またフレーベルの恩物も作っています。
ノイハウゼンという、なかなかの山奥、田舎にあります。山地だから雪も深めでした。
夏はこんな感じなのね。
かけてあった写真を撮影しました。
メインを取り仕切っているザイドラー夫人と、息子さんに案内していただきました。
このお二人が、とにかく丁寧にもてなしてくださり、また詳しく説明してくださったのです。
日本人的な、というと変かもしれないけど、日本人が好ましく思う人情の熱さに触れました。
おもちゃは人なりと言っていいかと思うんですが、こんなにまじめに丁寧におもちゃ作りに取り組んでいらっしゃるジーナ社です。ファンが多いのも十分納得です。
ニキティキホームページに掲載されているジーナ社のページから抜粋しました。
「ザイドラー夫妻の言葉
私たちの商品には、近くの森林で育った健康なブナ材を多く使用しています。
着色料やニスは天然のものだけを使用する事を守っています。
色が人に与える影響は精神面でも心理面でも大きいと私達は考えています。
私たちの商品によく使われているフレーベルの理論に基づく色彩は、子どもの成長には欠かせない色の基礎と考えています。
また、子どもの健康と安全も、物作りの中で我々が最も考慮に入れる事項です。
健全な遊びの中ではじめて健全な子どもが育つ事を信じ、その遊びを広げるための健全な玩具作りが,私達に与えられた使命といつも考えています。」
工房の中も、真面目で丁寧な職人さんが黙々と自分の持ち場で励んでおられました。
面取りをする器具の中でぐるぐる回る大量の積み木を見て、思わず、何百万円分がずいぶんお気楽に回ってるなあ…と考えてしまった。
夫妻の言葉にあるように、フレーベル理論に沿ったおもちゃ作りを大切にしています。
人気のベビーキューブの6色、赤、青、黄、緑、オレンジ、紫は、第一恩物の色ですね。
これがいい色合いなんです。
最近入荷しました。
「フレーベル色棒帳」
彩色された薄い木の板を、まずはパターンに従って同じように組んでみます。
ここは上で、ここは下で、って、かなりの注意力、集中力が必要です。
できたと思っている私も、本当にパターン通りにできているのか、ちょっと心配。
大人が思う以上に子どもはこういった作業にじっくり取り組みます。
やがてオリジナルパターンを作ってもいいですね。それを違う子がまねっこするのもおもしろい。
こういった、じっくりと手を使うおもちゃがいろいろ作られています。店内でいくつかご覧いただけますし、これから入ってくるものもあります。ぜひジーナファンになっていただけたらと思います。